記憶喪失を装えばどうにかなると高を括ってた【名探偵コナン】

偽装97 ページ3

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「てかあんたよく盗聴器だって分かったわね」


冴木からの鬼電でこの間の出来事について説明するために元仕事場付近のカフェにお邪魔してます。
鬼電の使い方あってるのか分かんないけど意味はあってるはず

そして今の質問にむせかけたのは内緒


「そりゃマンガで見たことあるし」

「いやいや、そいつらが仕掛けたやつだって事がさぁ...」

「えっ、そりゃあ･･･」


紙面上で使ってるところをバッチリ見てたからだよ☆
とは言えないので必死に頭をフル回転させ考える。


「探偵だから！」

「いやいやいやいやいや、盗聴って犯罪者がすることじゃん！
探偵は尾行とかでしょ？
部屋に入って仕掛けたり服にコソッとつけるのは探偵と言わなくない？
それに盗聴器ってホイホイ手に入るものなの？
そしてホイホイ設置するものなの？」


どうしよう･･･

私は悪くないのに何故か心に刺さる。
ホイホイ手に入るし、ホイホイ設置しちゃうんですぅ･･･


「読んできたマンガに探偵ものとかあったけど、
主人公が盗聴してるのなんて見たことないし聞いたこともないんだけど･･･」


確かにこの世界以外の探偵さんは使ってないかもしれません･･･
あたしも見たことないです･･･


「Aが読んだマンガのタイトルって何？」


息が止まるのが分かった。

目の前の冴木の目は真剣で、耐えれなくなったあたしは視線を逸らした。


「右見るか･･･」

「えっ？」

「なんでも。
まぁもし彼らが来ても無視しとくから安心しな」

「･･･うん。
ほとぼりが冷めるまではお願い」

「冷めなくても一生無視してやんよ」


伝票を持った手を上げ冴木は歩いていった。
イケメンかよ

やっとこさガチ一般市民の意見を聞けたので、いつも通り6時間は寝れると思う

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