記憶喪失を装えばどうにかなると高を括ってた【名探偵コナン】

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遊びに来たはずの快斗くんに見つかってしまった盗撮写真のチェックしてます。
恨むぜ昨日のあたし！！


「･･･で、なんでチェックしなきゃダメなの。
気持ち悪くて見たくないんだけど･･･」

「犯人の特定だよ！！
なんであのボウズに頼まねぇんだよ！
喧嘩してるんだったな！！」

「いや、けん、、うん、なんでもない」


喧嘩て･･･子供かよ、と思ったけど気にしないでおくことにした。
訂正もめんどくさいくらい写真にダメージ喰らわされてる。


「最初に送ってきてたやつが記憶にないやつだから気にしてなかったけど、最近のやつあるじゃん･･･」

「そりゃ毎日送ってきてんだからあるだろ」

「うわ、これこの前の帰り道じゃん」


足音があった時に着てた気がする。
後ろから撮られてるとか恐怖でしかない。


「っAさん、これ！」


一番最近撮られたであろう写真を見ていた快斗くんが目の前に差し出してきたのは、接客中のあたしだった。

新しい仕事場がバレていることに恐怖を隠せなかった。


「警察に行こうぜ！
不安ならオレもついて行くから！」


快斗くんの言葉に躊躇う。
行くのは簡単だ。

でも、冴木の例がどうしても頭をよぎる。
憶測の域だけれど、己の命を犠牲にしてもいいと思える力量を持った人物が指示してるなら本当に何が起こってもおかしくはない。

補正がかかるかもしれないとはいえ、あたしなんかのせいで危険に晒す訳にはいかない。


「いつ何されるか分かんないんだぜ！？
なのにっ、なんで渋るんだよ！！」

「っ、大丈夫･･･このことは知り合いの刑事さんにちゃんと話すから」


心配してくれている快斗くんの顔が見れなくて俯いた。
気分が悪くなったと勘違いした快斗くんは慌てて肩から手を離した。


「･･･とりあえず今日は帰るから。
もし行きずらいなら連絡くれれば…」

「大丈夫、さすがに素の状態とはいえ連れていきにくいから」

「ご心配どーも」


快斗くんは笑って帰っていった。

せっかく遊びに来てくれたのに申し訳なかったな･･･

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