うさぎ先輩！２

初めての女 ページ20

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祥「どしたん、そんな暗い顔して」



この先輩、天使か？



甘い笑顔で優しく問いかけてくれる大平先輩。

どこかの某宇宙人とは違い過ぎる。



『ｳﾞｳﾞｯｯ、先輩…実はぁ〜』



話してる途中で自分がどんどん可哀想になってきた。

こんなのってないよ！！！！！！？


どんどん悲しくなってきたから鼻水を垂らしながら話した。金城？先輩はドン引き。

悪いな！！！！！



祥「えっA翔也と付き合ってたん！？」


『つい最近からですけど…』


祥「…そうだったんや」



なんか急に顔が暗くなってしまったマイエンジェル。


もしかしてお腹痛いとか！？



『大平せんぱ「翔也は」…ゑ？』



今までずっと黙ってた金城先輩が急に話し始めた。

え、あの時の恨み今果たされます…？？


咄嗟に構えの姿勢を取る。


…護身術？いえ、今初めてやりました。



碧「なんやそのポーズ…はぁ。翔也は多分何もわかってないんやと思うで」


『？？？』


てっきり殴られるか蹴られるか金を取られるかと思ってた。(失礼)


え、何…急にアドバイス？ありがたいけども…。


碧「翔也、俺の知る限り今まで彼女いたことないから。
初恋も幼稚園ぐらいの時にして、それっきりは女と無縁だったって言うてたし」


その言葉で私の涙と鼻水は全て引っ込んだ。


『私が、木全先輩の初めての女…？？？』


碧「…言い方キモいな」


あ、やっぱ苦手だこの先輩！！！


祥「ま、まぁ…要は翔也は彼女とのあれこれとか何にもわかってへんから、これからちょっとずつ、ってことやんな？」


碧「まぁ…そういうことっす…」


も〜なら最初からそう言えば良いやんか！っと大平先輩のかわいいお叱りの声が飛ぶ。

いやほんとかわいいな。



木全先輩、何も知らないのか。



ということは！？！？！？

全て私が初めてになるってことですね！？！？！？



俄然やる気湧いてきました！！！



待ってろよ先輩！！！！！


『ありがとうございます！！頑張ります！！！！フン！！！！！！』


祥「頑張ってな〜」


碧「フン…？」



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