〜〜しないと出られない部屋｢鬼滅の刃/短編集｣

扉が開くまでバックハグしないと出られない部屋【煉獄杏寿郎】 ページ35

煉獄side


柔らかく、小さな体を抱きしめてから
何分経っただろうか
ビクビクと震えていた体は次第に反応
すらしなくなる。恐らく放心状態なん
だろう



煉獄「A」



「(ビク！)」



煉獄「扉が開かない、困ったな」



「そ、そこで、喋らないで下さい」



煉獄「どうしてだ？今はこの体制だから
我慢するしかないだろう」



「ひぅ、ならせめて喋らな」



煉獄「それはそれで寂しい」



「んぅ」




もうやだ、と小さく零すA



男というのはこういう時に意地悪な
事をしたくなる、だってこんなに
可愛らしい反応をしてくれるんだ



もっと、と欲を欲するのは仕方ない
だろう？




煉獄「可愛いな」



「やだ、も、ほんと無理！」



煉獄「駄目だ、我慢しろ」



「んがあああああ!!死ぬ死ぬ!!!」



耳を抑えそうになるAの手首を
素早く掴みさらに抱きしめる


煉獄「愛おしいな」



そんな、本音を零してしまい




「だから、いつもずるいんです」



そうやってまた愛らしい事を言う
彼女



もう、このまま襲ってしまおうか
我慢する必要は無い、なんせ誰に
も邪魔されないこの密室だ



煉獄「もう限界だ」



「は？」



煉獄「今更待ったなんて無しだぞ」



「ちょ、ま、待ってください！」




ガチャ



煉獄「........」



「あ、開きました！はいもうだめです！
残念でしたね行きましょ！！」



煉獄「なるほど！続きは帰ってからか！」



「調子に乗るなです！」

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