〜〜しないと出られない部屋｢鬼滅の刃/短編集｣

深い接吻をしないと出られない部屋【時透無一郎】 ページ14

時透side


※夢主ちゃんと無一郎君は付き合って
います



｢ねぇ此処どこ？｣


時透｢知らないよ僕に聞かないで｣


｢だよねー、はぁ…しかもこれ、｣



私と無一郎君は付き合っている
任務がない日だったから何処か
甘い物でも食べに行こうと誘って
いた


丁度その帰り道、いきなりこの
部屋に飛び込められた


なんなんだ



時透｢深い接吻、ね。したこと無かった
からいいんじゃない？｣


｢あー、そうだね…でも｣


時透｢何？｣



命令されたからやるって感じで
なんか嫌だなって言ったら絶対
いじられるから言わない



｢い、いや｣


時透｢僕と接吻するの嫌なの？｣



少し悲しそうに俯く無一郎君

そんなわけない、そんなわけないけど



｢嫌じゃ、ない｣



ええいもうどうにでもなれ



私は決心して無一郎君に近づいて
目を瞑った

それが合図だと分かったのか
最初は優しく口付けを落とす無一郎君



｢ん、｣


時透｢……(ああ、可愛い)｣


ちゅ、ちゅと何度も角度を変えたり
ずっと唇を合わせたままだったり
無一郎君は愛を噛み締めるかのように
接吻を続けた



なんか、気持ちいい




私の頭もふわふわしたと思ったら
急に後頭部を掴んで舌を入れてくる
ではないか


｢っ！？｣バシバシバシ！！



吃驚してバシバシと勢いよく彼を
叩いてしまった
やべ



時透｢ん、ん｣



焦ってたけど彼は顔を少し歪める
だけで更にこれでもかと舌を深く深く
入れてくる


ちょ、無理、くるし、


｢んぐ、ぅ｣



だれだ、こいつは←



絶対無一郎君じゃない、こんな
荒々しい接吻無一郎君ができるなんて




もう…ダメだ



｢んぅ｣


時透｢……(あー、そろそろやばいかな)｣




意識が失いそうになったと同時に
扉が開く音がした

やっとの思いで接吻をやめてくれた
無一郎君は何処か物足りなさそう
にしていたけどよくそんな余裕あるよね



｢ぷは、は、も、無理、｣


時透｢はいすって、はいてー｣


｢適当かよ！棒読みかよ！｣


時透｢ごめんって、泣かないの｣


｢あっ｣



気づいたら泣いていたらしく
みっともなく涙がポロポロと流れ出す私


あー、もうこんな事で泣くなんて情けない



ほら、無一郎君心配してるじゃんか




｢うっ、ぐす｣


時透｢ごめん、｣


｢嫌、接吻が、嫌だったわけじゃなくて
吃驚して｣


時透｢分かってるよ馬鹿、よく頑張った
ね｣



そう言って彼は優しく私を抱きしめた
今日は大人しく甘えて私も彼の背中に
手を回した

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