緑の情念3 ページ17
＿＿
『いや〜、まさかあんなにライブが楽しいものだとは思ってなかったよ』
｢でしょ！？僕も夢見たいだよ…
その…よかったら……ま、また一緒に行かない？｣
『うん、いいよ。それまでに曲覚えなきゃね』
｢それに関しては大丈夫。僕CDとかグッズは保存用観賞用使用用と3つ買ってるから！合いの手の練習にも付き合うよ！｣
あぁ…幸せ。
にゃーちゃんを布教することができたし、しかも相手はAちゃんだ。家で一緒にCDを聴く約束も取り付けたし……あ。ふ、二人で一つずつイヤホンを共有するとかいいんじゃない…！？それなら同じ時間を共有でき、且つ！距離も必然的に近くなる…！
ナイスアイディアだ僕！
『あの…チョロ松君。あそこでグッズが販売されてるみたいだけど行ってみる？』
内心一人で盛り上がっているとAちゃんは首を傾げながら僕の服を掴んできた。
｢…！！あ、あぁ、そそそそうだね！行ってみよっか！｣
やばいやばいやばい
その仕草は反則だって…！
デートが始まってからAちゃんはずっと隣にいて、ようやく慣れてきたと思ったのに…
心臓がバクバクする。顔だって熱い。
…だめだ。
今にゃーちゃんのグッズが目の前にあるいっていうのに、思考が思ったように働かない。
取り敢えず、適当に今回のライブ限定のタオルとポスターだけ買っておこう。
『それにするの？』
｢う、うん！これは今日限定のものだからね！｣
Aちゃんに会計をしてくることを伝え、レジの方へと足を向ける。
｢はー…｣
物理的に距離をとったことで一旦熱は引いていったけど、心臓はまだ高鳴っている。
冷静に考えたら僕、今デートしてるんだよなぁ…しかも相手は天使みたいに超絶可愛いAちゃん。
夢が叶うとこんな気持ちになるんだ。
｢Aちゃん、お待たせ｣
『…あ、チョロ松君。…やっぱり来てよかったね〜』
｢うん！もう超絶楽しかったよ〜！あ…そろそろ映画が始まるから急ごっか｣
ここから映画館まで20分。
映画が始まるまであと30分だから10分しか余裕がない。
こういう時って早めに着いとかなきゃソワソワするよね。ほら、やっぱり僕って真面目だし。
『…？ねぇ、あれって…』
｢え？｣
道を歩いていると不意にAちゃんは並木を指差した。
｢ひっく…っひっく…｣
｢おい、泣くなって｣
あー…
どうやら小学生くらいの女の子が手を放してしまったらしく、並木に風船が引っかかっているようだ。
…あれなら頑張ったら取れるかも。
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milk - 本当に面白い！！この作品は完結がもの凄く気になります…！！続き待ってます！！ (2022年8月26日 22時) (
レス) @page47 id: 1d931b58b6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます (2022年8月18日 17時) (レス) @page47 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
一樺(プロフ) - 続き凄く見たいです…もう更新されないんですかね？？ (2020年11月28日 16時) (レス) id: e734b1c435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫(プロフ) - 続き見たい早く気になる (2020年11月14日 16時) (レス) id: 7ce7f2c2ab (このIDを非表示/違反報告)
Nori(プロフ) - なり金さん» 再びコメントありがとうございます(*´ `)小鳥が飛び立ったシーンでしょうか？差し支えなければ教えてください…笑カラ松パートでの課題はカラ松語なんですよね。未だに分からない笑 (2020年6月23日 16時) (レス) id: f050346503 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nori | 作成日時：2020年3月10日 17時
