二日目(4)※挿絵注意 ページ8
一通り案内してくれた十四松さんは突然黙ったかと思うと、トイレに行きたいと言いだした。
病室までは付き添おうと思っていたのでトイレの前でまっているのだけど…
トイレからは物音1つしない。
病院内はこれだけ静まりかえってるんだから、水を流したり手を洗ったりする音が少しは聞こえてくるはずなんだけど…
十四松さんは中で一体何をしているのだろうか？
やがて足音が近づいてくるのが分かった。
『十四松さん、では部屋に戻りましょう…か…』
｢フッ、待たせたなハニー｣
そこにいたのはまるで別人だった。
トイレで切り替わった？
話し方からするに、おそ松さんと十四松さんでないことは確実だ。
｢さぁ行こう、オレ達の愛の巣へ｣
……この人は少しキザな性格なのかもしれない。
『私、AAと言います。あなたは？』
｢オレとしたことが、先にハニーに言わせてしまうとは…
オレは二番目のカラ松。今まで数多ものカラ松ガールを虜にしてきたギルトガイ！だがハニー、俺の愛はキミだけに向いていると誓おう。｣
ハニー…これってカラ松さんなりの冗談なのかな
あとカラ松ガールって何だろう。
…とりあえずお礼だけ言っておくか。
『はは…ありがとうございます』
お礼を言うとカラ松さんは満足したように微笑み、部屋の方向へと歩き出した。
｢ハニー、お腹は空いていないか？｣
『まぁ小腹は空いてますね…』
気遣ってくれているのだろうか。なかなか紳士的な人だな
｢なら、オレが何か買ってこよう｣
『…！』
思わず背筋が凍りついた。
"何か買ってこよう"
何気ない言葉に聞こえるかもしれないが、ここは閉鎖病棟だ。この病棟に売店はないし、何か買うなら別棟に行かなければならない。しかし、出入り口には鍵が掛かっていてその鍵はイヤミ先生が持っている。
つまり、カラ松さんが何かを買ってくるなんてことは不可能なのだ。
カラ松さんの曇りのない瞳。
彼は冗談などではなく、本気で言っている。
もしかして、自分はここから出られると思い込んでる…？
…なら、ここはやんわり断っておこう。
『いえ、もうすぐ夕飯なので大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます。』
｢…そうか｣
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舞香 - ふふっ怖くていいですね…！続き気になります…頑張ってください応援してます…！←生きる気力のないクズからでした… (4月9日 22時) (
レス) @page13 id: 30c4979b7d (このIDを非表示/違反報告)
とろろ(プロフ) - なり金さん» ありがとうございます。割と伏線をしきつめてるので、読みながらぼんやり考えていただけたら幸いです。 (2020年5月23日 22時) (レス) id: f050346503 (このIDを非表示/違反報告)
なり金(プロフ) - 怖いけど楽しいですね！！ (2020年5月23日 17時) (レス) id: c41c7ba354 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ(プロフ) - 永夢さん» ありがとうございます。ドキドキハラハラな感じを目指してるのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: f050346503 (このIDを非表示/違反報告)
永夢(プロフ) - ちょっと見るつもりが、続きが気になってきました！ (2020年5月13日 1時) (携帯から) (レス) id: 412e09563c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nori | 作成日時：2020年3月31日 16時
