どうしようもないヌナ・・LT・・

キーホルダー　　you ページ25

家に帰って一階のポストを確認するけど、
鍵は入っていなかった。

もしかして持っていった？

お隣さんだし、いつでも返してもらえるか。

またまた都合のいい「お隣さん」というフレーズで
自分を納得させる。

部屋に帰って、お風呂も済ませて、
完全おうちモードで録画のドラマを見ていると、チャイムがなる。

こんな時間に尋ねてくる知り合いなんてまずいないし、
もう、立ち上がりたくないし←
部屋番号間違えた他の部屋のお客だろう。

すると、もう一度鳴るチャイム・・・・。

仕方なく立ち上がると、エントランスではなく、玄関の前の画像だった。

お隣さんだ笑

鍵返しに来たか。

ドラマも途中だし、さっさと受け取ってリビングに戻りたいのに、
忘れ物した。らしい・・・。

別にどうこうなる訳でもないし、お隣さんだし←いいか。

諦めてジョンスを部屋に入れる。

私は真っ直ぐに元の位置に戻って、ドラマの続きを見る。

後ろから追いかけてきたジョンスはなにやらラックの辺りをごそごそして。

ＬＴ「あった。ヌナのアクセサリー籠の裏に落ちてたよ。」

「よかったね。」

ＬＴ「ねぇ、ヌナがいつも使ってるこの部屋の鍵は？」

「何で？」

ＬＴ「いいから。どこ？」

「えーっと、アクセと一緒に入ってない？」

ＬＴ「あー、あった。」

そういって、鍵を持って来て私の隣に座るジョンス。

え？帰らないの？

ＬＴ「何も付けないでそのままだから毎回、見つからないんだよ。
今日、事務所寄って、いいもの貰ってきたから付けてあげる。」

「え？ちょっとまって、ダサいのつけないでよ？笑」

ＬＴ「ちょっ、失礼な笑。ダサくないし。」

そういってジョンスが出したのは、イトゥクのキーホルダー・・・・。

ＬＴ「笑顔バージョンと、クールバージョンどっちがいい？」

「笑。どっちもヤダ。」

ＬＴ「どっち？？？？」

「ねぇ、他のメンバーの選択肢はないの笑？」

ＬＴ「・・・・、笑顔バージョンにしとくね。」

つけ終ると満足したのか、また鍵を籠にもどして、
冷凍庫からビールを取り出す。

ＬＴ「もうすぐ俺の司会の番組始まるんだけど。」

一緒に見たいのかな？

「ふーん。あ、私の分も取って。」

ビールを受け取り、ドラマを一旦停止してテレビにする。
当たり前のように隣に座って、ビールを開けるジョンス。

なんだか、その仕草があまりにも自然すぎて、
この堕落した私の生活に他人が入り込むなんて考えられなかったけど

嫌な気分じゃなかった。

合鍵　　　ＬＴ→←次の日　　　ＬＴ

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