七つの大罪 (ページ9)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:12,020 hit

9話ページ9

店「...じゃあ、仲間が見つかるまでここで働いてみるか？
　泊まりこみで。」

4人「えっ！？」

店「無一文だと大変だろ？
　それに今人手不足で困ってるしな！」

緑「えっ？
　でもいいんですか？
　見ず知らずの人間なのに...」

店「いいんだよ！
　困ってるときはお互い様だろ！」

桃「...何かめっちゃ幸先良いね！」

黒「そっすね。」

話がトントンと進んでいくことに佐久間と目黒は喜んでいたが、阿部と岩本は警戒していた。

黄「...俺たちに有利なように話が進みすぎじゃないか？(ﾎﾞｿｯ｝

緑「うん。
　それは俺も思った。
　でもリスクはあるけど、断ったら振り出しに戻るし、話に乗ってみても良いと思う(ﾎﾞｿｯ」

黄「分かった。
　危ないと感じたらすぐに対処しよう(ﾎﾞｿｯ」

緑「了解(ﾎﾞｿｯ」

店「どうする？」

緑「お言葉に甘えて、仲間が見つかるまでここで働かせてください！」

店「そうこなくっちゃな！
　じゃあ、お仲間が見つかるまでよろしくな！」

店主は、阿部の返答に満足したのか、嬉しそうに阿部の背中をバシバシ叩いた。

店「いや～、丁度人手不足で困ってたところだから助かるよ！」

桃「ここ、おじさん1人でやってるんですか？」

店「基本的には1人でやってんだが、どうしても忙しいときは妻と娘が...」

話している途中で店主は、急に固まり動かなくなった。

桃「お、おじさん？
　どうしたんですか？
　大丈夫ですか？」

店「...ん？
　あぁ、どうしたんだい？」

佐久間が店主の肩を揺さぶると店主は動き出したが、何故肩を揺さぶられているのか分からないようで、キョトンとしていた。

桃「奥さんと娘さんの話をした途端、動かなくなったから、ビックリして...」

店「？
　俺には妻も娘もいないぞ？」

4人「！？」

黄「えっ？
　でも今、忙しいときには奥さんと娘さんがって...」

店「？？
　何言ってんだ？
　そんなこと一言も言ってないぞww」

店主が嘘を言っているようにも見えず、4人は目を合わせた。