七つの大罪 (ページ5)

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5話ページ5

橙「ふっかさん？
　大丈夫なん？
　ふっかさん!!!」

黄「落ち着け康二!
　大丈夫だから。
　目黒、康二そっちにやっといて。」

黒「分かりました。
　康二、こっち来て。」

倒れたことに動揺し、パニック状態になった向井が深澤に駆け寄ったが、突進しそうな勢いだったため、岩本が止め、目黒に預けた。
そして、支えていた宮舘が深澤を近くにあったソファに横たわらせた。

白「えっと、これって大罪を埋め込まれたって事だよね？
　ど、どうすればいい？
　大丈夫だよね？」

桃「だ、大丈夫だよ!
　ほら、落ち着いて!
　深呼吸しよ!
　ヒーヒーフー!」

緑「2人とも落ち着いて!」

黄「ラウール、こっちおいで？」

普段大人びているラウールもさすがにビックリしたのか慌てており、それにつられたのか佐久間もワタワタしていた。
泣きそうな顔になっているラウールを呼び、岩本は安心させるように優しく抱きしめた。
未だに1人でワタワタしている佐久間の背中をバシッと阿部が叩き、少し落ち着きを取り戻していた。

緑「しっかりしてよ、佐久間!」

桃「ご、ごめん。
　 ...阿部ちゃんたちやけに冷静だね。」

緑「そりゃあ、こんだけ慌ててる人たちがいたらね。
　自分が冷静にならなきゃって思って。」

桃「そっか。
　ありがとう。
　おかげで俺も少し冷静になれたよ!
　ところでさ...」

青「............」

赤「翔太？翔太？」

佐久間と阿部が振り向くとそこには、未だに状況が把握出来ていないのか、混乱しているのか、渡辺が固まっていた。
宮舘が話しかけ、肩を揺さぶっているもののビクともしない。

桃「しょっぴー!!
　しっかりしろー!!!」

青「...えっ？
　あぁ、うん。
　大丈夫。」

佐久間が頬を両手で挟み大声で呼びかけると、ようやく戻ってきたらしい渡辺は辺りをキョロキョロと見渡し、宮舘は苦笑していた。