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A「山田くん...さっきの.....」
好きだと伝えて、何か起きるかな。
A「あ、待ってっ...!」
一瞬で遠のくのが心苦しい。
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別に付き合いたいなんて思ってない。
付き合えるなんてもっと思ってない。
友達にでも昇格してくれれば。
私としては満足で。
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門の向こう側にもう歩いて行っちゃう山田くんの後を追いかける。
A「待って!」
ウサギ体力ねえなあ。
いつか山田くんはそう笑った。
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息を切らした私を見て、また笑う。
涼介「また転ぶぞ。」
なんて擦りむいた膝を見る。
A「大丈夫だよ。もう転ばない。」
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そんな保証はないけど。
涼介「早く洗った方がいいんじゃねえの?」
A「そんなことしてるうちに山田くんは帰っちゃうでしょう?」
涼介「は?」
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A「まだ、山田くんに言ってないことが.......っ!?」
掌が口を覆う。
A「...っん〜!」
涼介「後で聞くから。とりあえず保健室。」
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A「舐めときゃ治る、とか言うと思った。」
夏休みの間は保健室の先生もお休みなのかお留守。
涼介「汚ねえ。消毒しろ。」
ガタガタと乱暴に棚を開けては色々取り出して。
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前かがみに座る山田くんの頭。
A「山田くん。」
涼介「今聞けねえ。」
A「これ終わったら帰っちゃうでしょ。」
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手先が器用だから綺麗に絆創膏が貼られる。
聞いてないなら尚更好都合かもしれない。
A「じゃあ聞かないで聞いてて。」
は?って意味のわからないって顔した山田くんの耳を塞ぐ。
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ふわふわな髪の毛が手に触れる。
A「ほんとは...お世話したお花が咲くの、一緒に見たかったんだけどな。」
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A「好きです......山田くん。」
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顔を上げた山田くんの耳から手が離れる。
涼介「ウサギ...」
A「あ......ありがとう。もうさすがに帰るよね?」
どうか聞こえてないフリをして。
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?(プロフ) - 続編がみたいです! (2021年8月25日 1時) (レス) id: 6c6c29d7b7 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - 何度も泣いて、お母さんに泣いてるということを気づかれないようにトイレに何度も行って泣いています!あすみさんの作品は全部泣きました! (2019年7月29日 14時) (レス) id: 1d8244df18 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 凄く面白かったです!2人のその後も見てみたいで! (2017年12月28日 2時) (レス) id: 91f530093b (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - また、山田くんとのお話見たいです!! (2017年5月7日 1時) (レス) id: 7216942a90 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ぶっきらぼうな態度ににやけました (2017年1月24日 16時) (レス) id: 44e1487778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作成日時:2016年7月21日 15時