よんばんめ ページ4
いや、そう思ってたんだけど。
僅かな期待を残していたからなのかな。
｢…あ、作間さん、お時間いいですか？｣
こんなこと、なかったのに。
学校にくるなんて、しない人なのに。
｢…あ、え、神谷さん？｣
｢聞き込みをしてるところで、
ご協力お願いします｣
聞き込み？
なんの仕事のことだろう…？
神谷さんがなんの仕事をしてるのか、
聞いた事ないからわからない…。
｢じゃあー…今日は帰りな？
アイスは逃げないから今度ね｣
｢ぁ、うん、ありがとう、ばいばい｣
気を遣ったようなタイミングで
本郷先生は帰ってしまう。
嬉しいような…なんだろ、複雑。
ちょっといま私困惑してるのに
いきなり二人きりになんてしないでよ…もう！
｢…やっと2人きりになれた、…いきますよ｣
｢…え？ちょ、神谷さ…っ｣
神谷さんの黒い車に乗るのは久しぶり。
あれ、
さっきやっと二人きりになれた
とか言ってなかった…？
ちょっと気分が上がるような言葉まで言われて
顔が熱くなる。
パタパタ手で仰いでたら
何やってるんです？
あ、暑かったか
なんて薄ら笑いを浮かべられながら
気遣われて恥ずかしくなった。
そしてやっぱりやってしまう女の癖ですかね、
車のいたるところに
気付かれないように目を向けて
ほかの女性を乗せている証拠はあるだろうか
って探しちゃうの。
車に漂う香りの中に
どこにも他の女性の存在感はないのに。
それでも、
2番目だと思い知らされる羽目になるのは
運転する神谷さんの右手の薬指には
憎くもキラリと輝く指輪があるから。
由奈に以前聞いた時、
「恋人同士で右手薬指に指輪をつけるなんて
今どきよくあるんだから彼女持ちだね〜｣
なんて軽く言われたことを覚えてる。
あの時の由奈はきっと
私が神谷さんとのことで言ってるなんて
知らなかったから素直に教えてくれたんだろうな。
きっと今ならなんとかして濁すもんね。
｢ふふ、｣
そんなゆなの優しさに少し微笑んでしまう。
｢…ん？なんか面白いものでもありました？｣
…ここは車の中なのに。
｢うぇぁあ…っ！いや！なんも！｣
｢ふっ…、樹ってたまに抜けてますよね
あー、いつもか｣
こんな普通の会話すら嬉しくて。
たまに抜ける敬語にもドキッとしてしまう。
ねぇ、神様。
早めのクリスマスプレゼントありがとう。
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とーにゅー。(プロフ) - あじゃりもちさん» わああ〜！そう言っていただけるのすごくすごく嬉しいです！！これからもぜひ見ていってくださいね！ (2019年8月9日 9時) (
レス) id: c2691539b0 (このIDを非表示/違反報告)
とーにゅー。(プロフ) - ささこさん» 推しを書いてくれてる方少ないので思わず書いちゃいましたした！笑 頑張りますね、ありがとうございます！ (2019年8月9日 9時) (レス) id: c2691539b0 (このIDを非表示/違反報告)
あじゃりもち(プロフ) - 最高すぎます、こういう小説待ってました！！ (2019年8月8日 23時) (レス) id: 7a5ed5a308 (このIDを非表示/違反報告)
ささこ - 神谷さん、あな番で推してたので超嬉しいです！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月8日 21時) (レス) id: b56eb1453d (このIDを非表示/違反報告)
とーにゅー。(プロフ) - sugarさん» そう言っていただけて光栄です、、、！恋人には甘々な神谷さんをどうぞおたのしみください！ (2019年8月8日 16時) (レス) id: c2691539b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーにゅー。 | 作成日時：2019年8月7日 8時
