290. 女の子 ページ10
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翔くんは、優しい顔で男の子を見つめて、ゆっくりと言う。
「ほら。俺だってかっこいいだろ？って言ってやれよ(笑)」
「･･･」
「な？こいつだってかっこいいよな？」
翔くんは、今度は女の子に微笑みながら、そう尋ねる。
すると、女の子は、
「ジュンくん。お兄ちゃんはかっこいいけど、私が好きなのはジュンくんだけだよ？」
そう言って、男の子のほっぺたにキスをした。
その突然のキスに、男の子は、今度は照れてだと思うけど･･･真っ赤になった顔で翔くんを見上げた。
「おい(笑)おまえ、ジュンって言うの？(笑)」
「そうだよ！」
「そっかー。じゃあ･･･きっと大きくなったらイイオトコになるよ(笑)」
そう言って、翔くんが笑っていると、
「ジュンくん！そろそろ行こうよ！ママたちが迷子だーって騒ぎ出すよ？」
って、女の子は男の子の手を引いた。
女の子のほうがオトナだなあ(笑)
私はどんな子供だったっけ？
そんなことを考えていると、
「「お兄ちゃん、お姉ちゃん、バイバーイ！」」
子供たちは手をつないで、遠くのほうに駆けていってしまった。
駆けていく後ろ姿を見ながら、
「かわい〜」
私がクスクスと笑いながらそう言うと、
膝に付いた砂をパンパンとはたきながら立ち上がった翔くんは、
「あんなにちっちゃくても、女の子はオンナなんだなあ(笑)」
って、クスリと笑う。
「あー、俺、娘が生まれたら、あんなちっちゃいうちから心配しなきゃなんねーのか･･･」
小さな背中を見送りながら、ポツリとつぶやいた言葉を聞いて、また笑いがこぼれる。
「え？(笑)生まれる予定があるの？(笑)」
なんとなく聞いただけなのに、翔くんは顔をしかめた。
「･･･」
「え？なんか･･･聞いちゃいけないこと聞いた？」
「いや･･･」
「びっくりしたー(笑)隠し子でも、いるのかと･･･」
「いるわけねーだろ！(笑)」
全力で否定した翔くんを見て、だよねえ？と笑う私の手を握った翔くんは、
「ったく･･･」
って、なにやらブツブツ言いながら、手を引いて歩き出した。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
