289. コイビトドウシ ページ9
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翔くんは、なんだかちょっと照れたような顔をしてたけど、
「でも、今は･･･ドキドキよりも安心感っていうか･･･ああ、翔くんが隣にいてくれて嬉しいな、って。そう思うの。」
そう言うと、恥ずかしそうな顔は嬉しそうな顔に変わり、そのまま私を見下ろして、言った。
「そっか。それは･･･やっと、おまえが俺といるのが当たり前になった、って･･･そう思っていいの？」
そう聞かれて、ちょっと考える。
そうか。
そうなのかも。
一緒にいるのが当たり前。
そう感じるようになったから、一緒にいて安心するのかも。
「そう、かも。」
「フッ。よかった(笑)一緒にいて安心してもらえるっつーのは、俺からしたら最高だな。」
目を細めて微笑んだまま立ち止まった翔くんは、
「A･･･」
私の大好きな、甘めの低い声で私の名前を呼んで、
「俺も･･･おまえと一緒にいると、すごくホッとするよ･･･。」
そう言って、ゆっくりと私にキスをした。
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少しの間、時が止まったような感覚の中、波の音、風の音、海鳥の鳴き声をBGMにして、その甘いくちづけに身を任せていると、
「あーーーー！ちゅうしてるーーーー！！」
そんな声が聞こえてきて･･･
それと同時に、子供たちが駆け寄ってくる気配を感じてパッと身体を離して目を開けると、
足元で小さな男の子と女の子が私たちをニコニコしながら見上げていた。
「もっとしててもいいよ？」
男の子が私たちにそう言うと、
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは、コイビトドウシなの？」
女の子が私たちに聞いた。
びっくりしたのと恥ずかしいのとで言葉が出ずにいる私を見て、クスリと笑った翔くんは、
ゆっくりと砂浜に膝をついて子供たちと目線を合わせると、
「そう。コイビトドウシなの。チュウしてるの見られちゃったな(笑)」
って、楽しそうに笑った。
そんな翔くんを見て、女の子が顔を赤くすると、隣にいた男の子は、拗ねた顔で女の子に言った。
「おい！なに赤くなってんだよ？」
「だって！お兄ちゃん、ものすごくかっこいいんだもん！」
「なっ･･･！」
女の子の言葉に、今度は男の子が悔しそうに顔を赤くすると、
翔くんはそれを見て、またクスリと笑いながら、男の子の頭に手を置いた。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
