323. 十分可愛いよ ページ43
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彼女の視線は、私の左手薬指で止まっていて、パチパチと瞬きをした後で、翔くんの顔を見上げると、
「おめでとう！突然で、びっくりした！」
そう言って微笑んだ後、私の目を見て、同じように、
「おめでとうございます。」
って、微笑んだ。
そんな彼女に、
「ありがとうございます」
って言いながらも、イマイチ誰なのかが分からなくて、それ以上、なんて声をかけたらいいものか、迷っていると、
「あ！智くんには休み明けに部長会議で言うから･･･内緒にしといて？」
両手を合わせてそう言った翔くんに、
『今の名前、どっかで聞いたことが･･･』
と、記憶を総ざらいしていたら、ふにゃんとした笑顔が浮かんできて、
「え！もしかして、大野さんの？」
思わず大きな声を出した私に、目を細めてしーって人差し指を自分の口元にあてた彼女は、小さな声で、
「智くんがいつもお世話になってます(笑)」
なんて言うから、
「いえいえ！こちらこそ、いつも本当にお世話になってます！」
って頭を下げると、
「今度、ふたりで、うちにご飯でも食べに来てくださいね。」
って笑った彼女は、もう一度私たちに会釈して、フロントへと向かっていった。
翔くんと並んで歩きながら、
「あの人、大野さんの彼女さんだったんだあ･･･」
「そ(笑)」
女の子にマメな大野さんの本命ってことは、外見だけじゃなく、中身も素敵な人なんだろうな･･･
そんなことを考えていたら、翔くんが立ち止まって
「20時に予約してる櫻井です。」
って言ったのを聞いて、ふと視線を移した。
これはまた･･･
「翔、くん･･･」
「ん？」
「もっとちゃんとした服のほうが、よかった？」
「いや？十分可愛いよ(笑)」
クスッて笑った翔くんと一緒に、案内されるまま席に通される。
引かれた椅子に腰かけると、ふわっと包み込むような感触に、思わず微笑みが漏れた。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
