320. 鯛めし ページ40
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旅館を後にした私たちは、ゆっくりと海岸線をドライブしながら、鯛めしを食べに行った。
旅館で食べた、炊き込まれてる鯛めしも美味しかったけど、鯛のお刺身を出汁、卵、薬味と混ぜてご飯に乗せて食べる鯛めしも、それはもう美味しくて、
「やっべ！うっめ！」
って、夢中で食べてる翔くんの気持ちもよーくわかる(笑)
「社員旅行で来た時、食べなかったの？」
「ん？食ったよ(笑)」
「それなのに？」
「あー･･･あの時は、他のことで頭がいっぱいだったからな。」
そう言って、恨めしそうな顔で私を見たけど、一体なんのことやらって顔をしていたら、
「ウソだろ！？来る時もその話、したのに！？」
って言われて、ルームシェアのことだと気が付いた。
「ああ！」
「ま、今となっては、あれがあったから、おまえに気持ち伝えよう、って思ったのかもしれないけどな。」
「え？」
「まあ、結果的には、ルカちゃんとのことでおまえに避けられるようになったのが決定打とはいえ、あいつとのルームシェアがなかったら、多分もっと長期戦の構えだったし。･･･って、これ、前にも言った気がするな。」
そう言われて、お互いの気持ちが通じ合った日のことを思い出した。
「ああ･･･そう言えば、そうですね。あの日は本当にいろんなことが一度に起きて、頭がパンクしそうだった(笑)」
「それは俺も同じだよ(笑)嫌われてると思ってたのに、おまえの口から出てくる言葉が、俺のことが好きだって感じさせるものばっかでさ･･･最初、俺がおかしくなったのかと思った(笑)」
「そんな(笑)」
「あれから2ヶ月経ってないんだよな･･･」
そう言って、目を細めて私を見た翔くんは、
「帰ったら、おまえのご両親に挨拶行かないと、な(笑)」
って、笑った。
同棲の許可をもらいに行ってから、まだ1ヶ月も経ってない。
「なんだよ？なんでそんな不安そうな顔してんだよ(苦笑)」
「･･･ついこの前、一緒に住むって言いに行ったばっかりなのに、早いって言われたらどうしよう･･･」
そう言って翔くんを見ると、私の心配なんて意にも介さないような顔で、自信満々に、
「大丈夫だよ(笑)」
なんて言うから、そんな翔くんを見て、なんとなく大丈夫かな、なんて、思った。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
