317. 正夢 ページ37
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翌朝、朝の気配に目を覚ますと、翔くんの腕はしっかりと私に絡まっていた。
気持ちよさそうに眠っている翔くんを起こさないようにそおっと左手を抜いて、その指先を眺める。
昨夜、翔くんは、愛おしそうに私を揺らしながら、何度もこの指輪や指先にキスをした。
『私･･･翔くんの奥さんになるんだ･･･』
そう考えただけで、フフッていう声が漏れて、頬が緩む。
“温泉でも行かない？”
そう言われたとき、こんなことが待ってるなんて、思わなかった。
だって、全然そんな素振り、なかったし？
そんなことを考えながら指先を眺めていると、頭の上からフッと笑う翔くんの声がして、
「おはよ･･･(笑)」
その声に顔を上げると、嬉しそうに微笑んだ翔くんは、私のおでこにキスをした後、
私の左手に手を絡ませて、指輪にそっとキスをする。
「翔くん･･･」
「ん？」
「夢じゃなくて･･･よかったぁ(笑)」
「それは俺のセリフ(笑)あれ？っていうか･･･」
「え？」
「正夢になった･･･が、正しいのか(笑)」
そんな翔くんの言葉に、なにか引っかかることを感じていると、
「ん？ああ(笑)正夢になったから、もう話してもいいかな？(笑)」
そう言った翔くんは、もう一度私の身体に腕を絡めると、ゆっくりと話し始めた。
「前にさあ･･･おまえが俺に、寝言で“サクラ”って言ってた、っつったじゃん？」
すっかり忘れていたことを思い出さされて、ちょっとびっくりする。
「あの時、俺、教えなーいつったけど･･･もう、教えてもいいかなーって思ってる(笑)」
「え？なんで？」
「だから･･･正夢に、なったから(笑)」
一向に話がつながらない私は、口を尖らせて翔くんに聞いた。
「サクラさんの夢が？」
「違うって(苦笑)サクラの夢じゃなくて、おまえの夢見てたつっただろ？(苦笑)」
･･･そう言われたら、そうだったかも。
「あの時な･･･俺、おまえにプロポーズしてる夢、見てたの。」
そう言った翔くんは、なんだかイタズラっ子みたいな顔をしていた。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
