312. 丸々6年 ページ32
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そんな私を見て、翔くんはクスリと笑う。
「だからさ(笑)おまえのことが好きだって気付いた日、ちゃんと覚えてんの。」
ゴールデンウィークで休み明けに振替休日があるのは、通常は5月の3連休のほうだろう。
3、4、5の振替休日といえば、6日が月曜日の場合。
そこまで考えたら、今年と一緒じゃない？っていうことに気が付いた。
「翔くん･･･」
ふと翔くんを見ると、優しい顔で微笑んだまま、私を見てる。
「気付いた？」
「うん。」
そう言って時計をチラリと見た翔くんは、フッと笑って言った。
「あと10分で、俺がお前を好きになった日から、丸々6年が経つんだよ。」
ああ、そうか。
だからか。
だから･･･今日だけは酔っ払って寝ないでって言ってたの？
「翔くん･･･今日だけは酔っ払って寝ないで、って･･･そう言うこと？」
「ん？ああ、まあ･･･(笑)」
「そうだったんだあ･･･よかった、起きてられて(笑)」
フフッて笑って、翔くんの腰に手を回すと、翔くんがびっくりして私の手をつかんだ。
「え？」
「あ、ごめん！くすぐったくて(笑)」
「ああ、ごめんね(笑)」
そんなやり取りをしていたら、翔くんが急に改まって名前を呼んできた。
「なあ、天野？」
突然苗字を呼ばれて、ちょっとびっくりする。
「え？どうしたの？(笑)」
それなのに、翔くんは真剣な顔で･･･
「おまえと初めて会ったときって、おまえの名前すら呼べなかったんだよなあ･･･(苦笑)」
確かにそうだったかも。
「それがさあ･･･おまえがうちの会社に来てくれることになってさ･･･俺、初めておまえの名前呼ぶとき、すげえ緊張しててさ(笑)」
「ええ？(笑)いつでしたっけ？(笑)」
「覚えてるよ(笑)おまえがうちのメンバーとメシ食いに行って帰ってきたとき。」
そう言われて思い出していると、
「“天野、メシ何食ったの？”って言ったら、は？って顔してた(笑)」
って言われて、突然呼び捨てされてびっくりしたことを思い出した。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
