310. 昔話 ページ30
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お風呂上りの縁側で、浴衣姿でふたり並んでビールを飲む。
「あー、うまいっ！」
幸せそうにビールを喉に流し込んだ翔くんが、かわいい(笑)
「ほーんと。お風呂上りのビールは、最高だよねー！」
時計を見ると、まだ23時前。
「庭の散歩に行く？それともこのままここで飲んでる？」
そう聞かれて、迷わず縁側を選んだ。
「縁側がいいな。ここなら、誰にも邪魔されないで、翔くんとふたりっきりだから･･･」
そう言いながら、翔くんの肩にもたれかかると、翔くんは、
「なんだよ･･･」
って、小さな声で言った。
「そういえば、今日はやることがたくさんあるって、さっき言ってなかった？」
夕飯前の翔くんの言葉をふと思い出して、翔くんを見上げると、
ちらりと視線だけ私に合わせた翔くんは、
「うん(笑)」
ってうなづいた後、こう言った。
「まあ、一緒に露天風呂に入る･･･は、クリアだろ？」
「･･･ちょっと？(苦笑)」
「縁側でビールを飲む、クリア！」
「なに、それ(笑)」
「あとは･･･」
そう言って、視線だけでなく私のほうに顔を向けた翔くんは、
「ちょっと昔話しても、いい？」
って言って、ビールグラスを持っていない方の私の手をそっと握ると、
前を見たままゆっくりと話し始めた。
翔くんのいう昔話というのは、私と出会ったあのプロジェクトの話だった。
いつの間にか、私のことを好きになり、
だけど話しかけるタイミングもなく、
いつも休憩室でルカにハッパをかけられていたこと(笑)
本部長さんや梶さんにまでバレバレなのに、私はいつまでたっても気付かないどころか、
ランチタイムにばったり会っても、目すら合わなかったこと。
「ええ！？そんなことは･･･」
「いや、マジで(苦笑)無視っつーよりは、眼中にない感じ？(笑)」
･･･そう言われたら、確かに、あのプロジェクトの人って、うちの会社から行ってた人くらいとしか話してなかったかも。
「俺、現場リーダーだから、自己紹介はしてるんだけどな(苦笑)」
それから翔くんは、俺、存在感ないことはないと思うんだけど･･･って言って、笑った。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
