308. ウーロン茶 ページ28
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今日もまた、おいしそうな海の幸がたくさん並べられていくのを見ながら、どれから食べようって考えていると、
「お飲み物はいかがなさいますか？」
そう聞かれて、翔くんが、
「僕はウーロン茶で。Aは？」
って、あまりにも普通に言ったので、うっかりとそれを聞き逃しそうになった。
「え？翔くん、ウーロン茶？」
「うん。だって、あとで夜景見に行くんだろ？おまえはどうする？日本酒でいいの？」
そう言われて、いろいろつながった。
夜景を見てから帰ってきたら、ゆっくりお酒飲ませてあげられたのにな、って。
こんなにおいしそうな海の幸を目の前にして、ウーロン茶なんて飲ませられないよ、って。
だから･･･
「すみません。ウーロン茶やめて、ふたりとも日本酒にしていただけますか？」
仲居さんにそう言うと、
「おい･･･」
って困った顔で私を見た翔くんに、
「また連れてきてくれるって言ったじゃない！それまで楽しみにとっておくことにしたの(笑)」
って言った後で、
「またここに泊まりたいなー？ねえ？」
そう言って仲居さんを見ると、
「当館をお気に召していただけたようで、嬉しいです(笑)」
ってにっこり微笑んだから、翔くんもそれを見てフッと微笑むと、
「じゃあ･･･ウーロン茶はやめて、日本酒･･･えーっと･･･」
って言いながら、テーブルに並べられた料理を見渡した後で、
「純米の日本酒でお勧めのものがあれば、それをとりあえず1本お願いします。」
ってオーダーした。
お料理を並べ終えた仲居さんが一度部屋を出て行くと、翔くんは私を見てもう一度聞いた。
「本当にいいの？おまえ、夜景に目がないのに。」
「いいの、いいの！私、実は、今朝道後温泉本館に連れて行ってもらっただけで相当な満足度だから･･･夜景でテンションあがったら死んじゃうかもしれないし(笑)」
「おい(笑)死なれたら俺が困るよ。」
そんな会話をしていたら、仲居さんがお酒を持って戻ってきて、それと同時に、夕飯が始まった。
昨日の鯛めしもおいしかったけど、今日のカツオのたたきも最高で、
それに日本酒がこれまたよく合っていて、ついつい飲みすぎてしまう。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
