303. 道後温泉本館 ページ23
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ゆっくりと目を開けると、頭の上から声がする。
「おはよ。」
朝一番に聞く翔くんの声は、何度聞いても慣れなくて、聞くたびにドキドキする。
「･･･おはよ。」
「今日もいい天気だぞ。」
そう言われて、もぞもぞと腕の中から抜け出して、障子に目を向けると、確かに明るい光が透けて見える。
お布団で寝るのは久しぶりだけど、なんだか懐かしい気持ちになる。
「フフッ。」
そんなお布団の感触に、思わずフフッと笑っていると、
「なーに笑ってんだよ？」
そう言って、翔くんが私を抱く力を強めた。
「ううん。お布団、気持ちいいな、って(笑)」
「え？布団が？気持ちよかったのは違うことじゃなくて？(笑)」
そう言われて、昨日の夜のことを思い出す。
「もーーーーー！朝からそんなこと言って･･･(苦笑)」
「なんだよ(笑)事実だろ？(笑)」
フハハって笑いながらぎゅーって抱きしめられて、とてつもなく幸せな気分になる。
「ん･･･昨日も気持ちよかった、けど･･･今もすごく気持ちいい･･･」
翔くんのあったかい胸に抱かれて、また眠気が襲ってくる。
そんな私を見て、
「おい(笑)また寝るのか？俺はいいけど、道後温泉行くんだろ？」
楽しそうに言った翔くんに、ハッとする。
「あ！そうだった！」
「おまえ(笑)」
今日は、待ちに待った道後温泉本館の日だった！
「楽しみ〜！朝から行っちゃうの？？」
そう言って翔くんを見上げると、
「すっげー、目ぇキラキラしてんだけど(笑)」
クスッと笑った翔くんは、
「朝から温泉って、ある意味贅沢だろ？(笑)起きれそうなら･･･行こうぜ？」
って私の唇にキスをして、身体を起こした。
それに続くように私も布団から出て、軽〜くお化粧をする。
さくっと身支度を整えた私たちは、旅館を出て徒歩で道後温泉本館に向かう。
ゆっくり歩いても5分くらいで到着できちゃうその距離に、私はもう大興奮で、
「おまえがテンションあがってるところ、悪いんだけどさ･･･俺としばらく会えないってことに、寂しさとかはねえの？(苦笑)」
そう言って口を尖らせる翔くんに、
「･･･たかが1時間程度でしょ(笑)男女別なんだから、仕方ないじゃない(笑)」
「･･･」
「混浴だったらよかった？(笑)」
「それはダメ！俺以外の男も一緒だなんて･･･」
そんな子供みたいな翔くんに、また胸がキュンとなった。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
