300. 旅のしおり ページ20
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ふたりして裸で、しかも泡泡になっちゃって、なにもないはずがない(苦笑)
もう一度身体を洗って、ふたりで湯船に浸かりながら、暮れていく空を見つめる。
「隣同士で座れるのっていいね！」
「あー、そうだなー。」
そう言って両手でお湯をすくいながら、初めての道後温泉を楽しんでいると、隣でそれを見ていた翔くんが、フッと笑いをこぼした。
「どうしたの？」
「ああ(笑)本当に温泉が好きなんだなあ、って。」
「うん！大好き！」
「なんか、その顔見てたら、連れて来れて良かったなって思ったよ。」
そう言って微笑んだ翔くんは、本当に嬉しそうな顔をしていて、
そんな翔くんを見て、私もますます嬉しくなった。
「ねえねえ、翔くん。明日の予定は？」
「明日？そりゃ秘密だよ(笑)」
「ええーー！教えて！」
「もー･･･しょうがねえなあ･･･じゃあ、一個だけな？」
そう言って、翔くんが教えてくれたのは、
「明日は、道後温泉本館に行きまーす。」
で、
「わ！ついに！！」
憧れの道後温泉本館に行けるのが嬉しくってわくわくしていると、
「まー･･･アレだな。おまえは嬉しいだろうけど･･･」
って、なんだかちょっと寂しそうな顔をした翔くんを不思議に思っていると、
「その間、俺はおまえと離れ離れなわけで･･･」
なんてかわいいことを言い出したもんだから、つい、
「その分、明日も一緒に露天風呂入ればいいじゃない(笑)」
って言った私に、
「ああ、それはもう確定事項だから(笑)」
って笑った翔くんは、
「俺の旅のしおりには、今日も明日も“Aと露天風呂”って書いてあるから(笑)」
そう言って私を引き寄せると、そのまま私を後ろから抱きしめるような格好をして、
耳元でささやくような声で、
「明日はもうちょっと声抑えろよ？おまえの声･･･他のオトコには聞かせたくねえんだよ。」
って、言った。
その言葉に、
「ちょ、ちょっと！」
顔だけ振り返って抗議をしようとすると、
「んっ･･･」
振り返りざまにあっという間に唇を塞がれて、そのまま身体をくるりと回転させられた私は、
湯船の中で翔くんと向かい合わせに抱き合いながら、甘くて優しい翔くんのキスに、溺れた。
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ゆん*(プロフ) - あきさん» お待ちいただき、ありがとうございます！PCも新しくなったので、どんどん更新していきまーっす♪ (2014年9月25日 21時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - 莉央さん» ハラハラありがとうございます！第8章もよろしくお願いいたしまーす♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - えなりんさん» 嬉しいです♪ありがとうございます！続きもどうぞお楽しみくださいね☆ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» まとめてお返事☆何度も読み返していただくなんて、とっても嬉しいです♪まだもう少し続きますので、どうぞお楽しみに！ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - Aさん» わざわざ登録いただいて、ありがとうございます！嬉しいです♪残りのお話もお楽しみいただけると嬉しいです♪ (2014年9月25日 21時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年8月12日 23時
