45. どういたしまして ページ45
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段をゆっくり降りて、また一番後ろに戻る。
一番後ろに戻ると、また潤くんがニヤニヤしながらやってきて、
「翔くん、王子様みたいだったね(笑)」
なんて言うから、
さっき手を差し伸べられたときの部長の顔を思い出して、胸がキュンとなった。
結局、最後の抽選は、まさかの高遠くんが引き当てて、
「新婚旅行に使います！」
って言って、会場から盛大な祝福を受けていた。
そんなこんなで大盛り上がりでパーティは幕を閉じ、みんなは会場を後にし始めた。
「一緒に乗ってく？」
ルカと社長と潤くんは、帰る場所が同じということもあってタクシーを相乗りしていくようで、
私にも声をかけてくれたけど、
「部長とラウンジで待ち合わせしてるんで。」
小さな声でそう言うと、
「あ、そうだった。今日は帰さないってさっき言われたんだった。」
潤くんが突然そんなことを言ったから、
ルカと社長がニヤニヤと笑いながら私を見た。
「ちょっと！(苦笑)」
抗議をしても、全然意に介さないおしゃべりな潤くんは、
「ごめんごめん(笑)」
って、全然反省のかけらも見せずに言うと、私を促して歩き出した。
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クロークでコートを受けとり、ラウンジの入り口で3人とバイバイする。
奥の席に座って、お茶をオーダーすると、部長が来るまでの間、そこで時間をつぶすことにした。
そのまま30分が経った頃、私の携帯が震えて、発信者名に部長の名前が浮かび上がった。
「もしもし？」
周りに人がいなかったこともあり、そこで電話を取る。
「ラウンジにいる？見当たんないんだけど･･･」
そう言われて、入り口のほうに視線を向けると、
電話を耳に当てたままきょろきょろしてる部長を見つけた。
「今行きます。」
そう言って電話を切ると、伝票を持ってレジに向かう。
「ああ、いた。」
私を見つけた部長は、ふんわりと微笑むと、私の手から伝票を受けとり、支払いをしようとする。
「あっ･･･」
いつものクセで財布を出そうとして、何か言いたげな部長と目が合って、
そうだった･･･
部長の言いたいことを理解した私が、
「ごちそうさまでした。」
そう言って微笑むと、部長は嬉しそうに目を細めて、
「どういたしまして。」
って、言った。
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ゆん*(プロフ) - ゆりんさん» コメントありがとうございます！ドキドキありがとうございます♪これからも楽しんでいただけると嬉しいです☆ (2014年12月7日 17時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます！！もう翔さんヤバすぎます！！ (2014年12月7日 16時) (レス) id: 850376e816 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ドキドキが止まりません！ (2014年6月6日 18時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - ゆん*さん» 1章終わりましたねぇ〜…(*´艸｀) 翔さんやばいですよ、ほんとに!ちらっと次の章見てきましたが…あわわわわわ(゜Д゜；≡；゜Д゜)心を鍛えておきます(笑) では、移行後に失礼しました! (2014年5月20日 18時) (携帯から) (レス) id: 24dd3bbca5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ayuさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです♪いいでしょ〜？部長、いいですよね〜って、自画自賛してすいません（笑）私の妄想で喜んでいただけて、とっても嬉しいです！これからも色気全開でお届けしたいと思います！ (2014年5月18日 19時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年4月30日 22時
