34. ありえない ページ34
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トイレから出てきたルカは、
「A･･･どうしたの？」
私の顔を見て、心配そうに聞いて来た。
「え？なに？なんでもないよ･･･」
そういいながらも涙で視界が滲んできた私に、
「化粧、とれちゃうよ？せっかくかわいくしてるのに。」
ルカは困った顔で、ハンカチを手渡してくれた。
廊下にある長椅子に腰掛けて、今見たことを話し終えると、
「えー？ありえなくない？」
って、ルカが言った。
「ありえないって？」
「いや、櫻井さんが、あんた以外の女にちょっかいだすなんて、ありえないってこと。」
「そんなこと･･･」
「まぁ、ドレスも着てたってことだし、パーティに参加するんだろうから、じっくり見てやろうよ。」
なんだかワクワクした顔になったルカは、そう言って私にウィンクをした。
「だいたいさ。櫻井さんのあんたへの想いの深さ、あんた知らないでしょ(笑)」
まだそうしてうじうじと悩んでる私の手を取って、ルカは言った。
「ま、とりあえず参りますか？私がいるから大丈夫！」
その言葉と手の暖かさに勇気付けられて、私たちは会場へと戻った。
会場に戻ると、そろそろ開始時間が近いこともあって、乾杯のグラスが配られ始めていた。
社長から、
「ルカちゃんが来たら、前のほうにお連れしてね。」
そう言われていたこともあり、
「私、シャンパン♪」
そう言ってシャンパングラスを手にしたルカと一緒に、前のほうへと向かった。
パーティは、基本的にはビュッフェ形式の立食ではあるんだけれど、
座って落ち着いて話をしたい人のために、それなりの数の席が用意してある。
みなそれぞれ立ち話をしていたり、座って会話を楽しんだりしていて、
前のほうは比較的空いているので、その中のひとつに腰をかけた。
「かなり前じゃない？」
ルカがちょっと恥ずかしそうに言ったけど、
「だって、社長が前に連れて来いって言うんだもん。」
周りに誰もいないこともあって、いつものように会話をしていると、
会場の明かりが落ちた。
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ゆん*(プロフ) - ゆりんさん» コメントありがとうございます！ドキドキありがとうございます♪これからも楽しんでいただけると嬉しいです☆ (2014年12月7日 17時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます！！もう翔さんヤバすぎます！！ (2014年12月7日 16時) (レス) id: 850376e816 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ドキドキが止まりません！ (2014年6月6日 18時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - ゆん*さん» 1章終わりましたねぇ〜…(*´艸｀) 翔さんやばいですよ、ほんとに!ちらっと次の章見てきましたが…あわわわわわ(゜Д゜；≡；゜Д゜)心を鍛えておきます(笑) では、移行後に失礼しました! (2014年5月20日 18時) (携帯から) (レス) id: 24dd3bbca5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ayuさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです♪いいでしょ〜？部長、いいですよね〜って、自画自賛してすいません（笑）私の妄想で喜んでいただけて、とっても嬉しいです！これからも色気全開でお届けしたいと思います！ (2014年5月18日 19時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年4月30日 22時
