33. かけるべき言葉 ページ33
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しかし･･･今日は一体どんなことが起きるのやら。
これ、絶対ルカ知らないよね？
“この子と結婚するぞ、みたいなお披露目っていうか･･･”
もう一度、高遠くんのさっきの言葉を思い出す。
ルカと二宮社長か〜･･･
超楽しみなんだけど(笑)
そんなことを考えていたら、廊下の奥のほうから知っている声が聞こえてきた。
「つか、まじで･･･やべぇ。」
櫻井部長･･･？
「そんなにくっつくな、って･･･」
え･･･？誰かと一緒なの？
部長の声を頼りに、吸い寄せられるように廊下の奥へと進んでいく。
「ほんっとかわいいなあ･･･何、その唇(笑)つやっつやだし(笑)」
胸がざわざわとし始める。
「抱きつくなって･･･口紅が付いたらヤバイだろ？」
そこで立ち止まればいいのに、私の足は止まらない。
そうして、ざわつく胸を抱えながら進んでいくと、廊下の奥にある控え室の前に、人影を発見した。
「･･･部長。」
思わず漏れた言葉に、部長が反応する。
私の視界に映った部長は、ものすごくカッコイイ。
タキシード･･･すごい似合ってる。
ううん、こんな言葉じゃない。
その髪型･･･すごくセクシー。
この言葉でも、ない。
顔を上げて、私をじっと見る部長にかけるべき言葉は、これだ。
「･･･その人、誰？」
タキシードを着た部長に、正面から抱きついている女性。
ふわふわカールの栗色の髪の、女性。
すると、その言葉に、その女性がゆっくりと振り返った。
･･････かわいい
会社には若くてかわいい女の子がたくさんいる。
そんなかわいい子を見慣れてるはずの私が、思わずかわいいと思ってしまうほど、
その女性はかわいかった。
「･･･天野。」
ようやく言葉を発した部長の声は、もうかなり後ろから聞こえていて･･･
「おいっ！おまえ、その背中っっ！！」
部長の叫び声にも振り返ることなく、気が付くと、私はヒールを履いてカツカツと走りながら、会場の受付を通り過ぎようとしていた。
そんな私に、潤くんが声をかけた。
「あれ？天野さん･･･ゲストは？」
そう言われて我に返る。
「あ！！」
そのままUターンをしてトイレまで戻ると、ルカがちょうど出てきたところだった。
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ゆん*(プロフ) - ゆりんさん» コメントありがとうございます！ドキドキありがとうございます♪これからも楽しんでいただけると嬉しいです☆ (2014年12月7日 17時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます！！もう翔さんヤバすぎます！！ (2014年12月7日 16時) (レス) id: 850376e816 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ドキドキが止まりません！ (2014年6月6日 18時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - ゆん*さん» 1章終わりましたねぇ〜…(*´艸｀) 翔さんやばいですよ、ほんとに!ちらっと次の章見てきましたが…あわわわわわ(゜Д゜；≡；゜Д゜)心を鍛えておきます(笑) では、移行後に失礼しました! (2014年5月20日 18時) (携帯から) (レス) id: 24dd3bbca5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ayuさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです♪いいでしょ〜？部長、いいですよね〜って、自画自賛してすいません（笑）私の妄想で喜んでいただけて、とっても嬉しいです！これからも色気全開でお届けしたいと思います！ (2014年5月18日 19時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年4月30日 22時
