3. 普通の女 ページ3
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何度されても、潤くんのウィンクは破壊力抜群で、
まだ女の子たちがトイレ会議で席にいなくてよかった･･･なんてホッとしながらも、
『ちょっと！なにしてんのよ！』
口パクで潤くんに抗議をすると、私は俯いたままのインターン君の名前を呼んだ。
「ねえ･･･山科くん。」
その声に、ハッと顔をあげたインターン君に、諭すようにゆっくりと話す。
「私ね･･･彼のことが大好きなの。このブレスレットも、プレゼントしてもらった時･･･すごく嬉しかった。」
「天野さん･･･」
「だからね･･･これがもしも山科くんの言うように、束縛のシルシだったとしても･･･私はすごく嬉しいの。」
「･･･」
「私はね･･･好きな人からそこまで想われるのが嬉しい、って思っちゃうような･･･彼のことが大好きで仕方ない、そんな普通の女なの。」
インターン君は、何か言いたげな顔で私をじっと見ていたけれど、そのまま何も言う様子がなかったから、
エスプレッソマシーンからマグカップを取り出すと、
「ってことだから！今日も一日がんばろうね！(笑)」
気持ちを切り替えるように声をかけて、ソイラテを持って自席に戻った。
席に着き、時計にチラリと目をやると、もうすぐ定例が始まる時間。
『とりあえず、飲んでから行こ。』
そう思ってマグカップに口をつけてホッと一息ついたところで、
マネージャーの声が聞こえた。
「あれ？櫻井さん、なんかご機嫌じゃないっすか？」
「あ？そんなことねーよ(苦笑)」
「そうですか？ま、いいですけど(笑)」
さっきまであんなに不機嫌だったのに･･･
そう思って、チラリと部長に視線を向けると、
「！！」
また部長と目が合って、ソイラテを吹きそうなくらい、びっくりした。
そんな私を見て、部長が目を細めて優しい顔をするもんだから、
『そんな顔で見たら、怪しまれるでしょ！！』
眉間にしわを寄せて無言の抗議をした私にはお構いなしで、
「ああ、天野。」
って、私の名前を呼んだ部長に、
「なんでしょう？」
私は平静を装って返事をするので精一杯で、
「定例の後、そのまま社内システムの打ち合わせな？」
心なしかニヤリと口角を上げてそう言った部長は、
マネージャーと高遠くんに視線を移して立ち上がると、
「定例、始めるぞ。」
って言いながら、何事もなかったかのように、執務室を出て行った。
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ゆん*(プロフ) - ゆりんさん» コメントありがとうございます！ドキドキありがとうございます♪これからも楽しんでいただけると嬉しいです☆ (2014年12月7日 17時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます！！もう翔さんヤバすぎます！！ (2014年12月7日 16時) (レス) id: 850376e816 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ドキドキが止まりません！ (2014年6月6日 18時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - ゆん*さん» 1章終わりましたねぇ〜…(*´艸｀) 翔さんやばいですよ、ほんとに!ちらっと次の章見てきましたが…あわわわわわ(゜Д゜；≡；゜Д゜)心を鍛えておきます(笑) では、移行後に失礼しました! (2014年5月20日 18時) (携帯から) (レス) id: 24dd3bbca5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ayuさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです♪いいでしょ〜？部長、いいですよね〜って、自画自賛してすいません（笑）私の妄想で喜んでいただけて、とっても嬉しいです！これからも色気全開でお届けしたいと思います！ (2014年5月18日 19時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年4月30日 22時
