僕を撃っていけ (ページ8)

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8.俺を撃っていけページ8

彼の名前はチェスンチョルさんと言うらしい。

彼は凄く優しくて、なんだかお父さんを思い出した。

まぁ思い出しわするけど会いたいとは思わないけどね笑笑

ついつい話に夢中になっていたが気づくと既にこの店に来てから5時間が経っていて、流石にこれ以上居座るのは迷惑だと思い、帰ることにした。

『それでは、また。』

SC「うん。またいつでも来てね。」

『はい！』

またいつでも来てねかぁー誰も知り合いがいないところに来ていたからか凄く嬉しかった。

別にもう日本に帰りたいとかではないけど、なんか不安になるでしょ？そうだよね？

...

はぁ我ながら可哀想だな笑笑

一人で喋ってるんだから笑笑

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スンチョルさんのお店に初めて行ってから二ヶ月が過ぎた。

あれからスンチョルさんのお店には何度か行っていてすっかり常連。
スンチョルさんともとても仲良くなって嬉しいけど...

肝心のスニョンとジフンにはまだ会えていない。

いつになったら会えるのやら...

結構、スンチョルさんのお店にも行ってるのに、未だに会えてないし…

本当にスニョンはこのお店を気に入っているのやら...

そんな事を考えながら今日もまたスンチョルさんのお店に足を運ぶ。

これでお店のドアに手をかけるのも何回目かな？

初めて来た時が懐かしいや

ドアを開けるとにっこりと微笑んでいる、スンチョルさんの姿が目に入る。

なんだかここのお店の雰囲気とスンチョルさんの雰囲気は似ている。大人っぽいけど安心できる。

SC「Aー。」

『はい。なんですか？』

SC「Aって仕事してるの?」

『...』

SC「いやいつも店に来てる気がするから。いつ仕事してるのかなーって」

『...』

実は言うとまだ仕事が決まってない。
既に韓国に来てから二ヶ月がたっているというのに...

SC「A？」

『...実は....仕事がまだ決まってなくて...』

SC「えぇ！」
SC「じゃ、じゃあ今までどうやって暮らしてきたの？」

『えっと日本にいた時にバイトしまくって貯めたお金です。』

そのお金ももうすぐ底をつきそうだけど...

SC「でも、いつまでも貯めてるお金だけでは生活できないだろ？」

グサッ
図星つかれた...
『は、はい』

SC「Aってなんか得意なこととかある？」

『えっ突然言われても...あっ空手と剣道はやってましたけど...』

SC「なら、いけるな！」

『何がですか...？』

SC「あのな...」