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46 えがおのために ページ46
リビングに戻って風雅を横抱きしてお部屋へ
辰哉「涼太おやすみー」
涼太「おやすみ」
俺も寝たいところだけど大学の課題が終わらないからちょっとやってから寝ようかな
風雅をベッドに寝かせて人工呼吸器がちゃんと動いてるかとかを確認する
パソコンを開いて机に向かう
こういう時考えるんだ
お母さんがいなくてお父さんは家にお金は入れてくれるけど仕事が忙しくて出張も多いから中々帰ってこない
弟たちはまだ小さいから手がかかる
特に風雅は医療的ケアがあって片時も目が離せない
大介も最近は落ち着いてるけどいつ発作が起きるか分からない
翔太も頑張ってくれるけどまだ高校1年生
本当なら部活とか入って青春を謳歌したいだろうに兄弟のために誰とも遊ばずすぐに帰ってきてくれる
斗亜ももっと俺らに甘えたいだろうけど大介と風雅にかかりっきりになってる俺らをよく見てて我慢してる
俺も第1希望の高校の受験を諦めた
この生活になって3年
正直しんどいなって思う時もある
でも周りの人の力も借りながら
5人で暮らせること幸せだなって感じる
だから俺はしんどくても頑張る
家族の笑顔のために
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作者名：ひのか | 作成日時：2021年6月21日 23時
