全てが僕たちの宝物 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:119,037 hit

4 あさのじゅんび～いってきますページ4

朝ごはんを食べ終わったけど
ここからが大変

2人のお薬の時間

風雅はお鼻のチューブから入れるからいいんだけど
問題は大介

大介は薬が嫌いでどうやっても吐き出しちゃう

だからシリンジに粉薬を溶かしたやつを吸ったのと
大介の好きなジュースを用意

辰哉「大介ーお口あーんしてー」

大介「んー」

薬って分かってるから断固拒否

本当はしたくないけど発作を起こさないために必要な薬だから気を抜いた一瞬の隙を狙ってシリンジを口の中に突っ込む

吐き出されないように唇を手で閉じて飲み込んだのを確認してストロー付きのジュースを口の中へ

すっごい顔
めっちゃにらんでるわら

大介「、、、ん、、や、」

辰哉「ごめんってわら」

お薬の時間が終わり

家を出る準備

翔太は高校
大介は特別支援学校
斗亜と風雅は保育園
俺は大学へ

翔太にいってらっしゃいをして

弟たちの準備

斗亜の着替えを見守りながら
大介と風雅の着替えをして
歯磨きとか済ませて
学校と保育園の連絡ノートを書いて準備完了

洗い物は翔太がしてくれた
本当に助かる

車に大介と風雅の必要な物品を積んでたら
リビングから泣き声が

辰哉「どうしたの？」

声の主は大介

もしかしてと思っておむつをのぞくと元気なうんちがこんにちは

辰哉「おむつ替えようね」

おしりをきれいにして新しいおむつをあてるとご機嫌に

辰哉「すっきりしたね～」

大介「、、ﾆｬﾊｯ、」

辰哉「学校行こうね」

大介と風雅にスタイを付けて
カーシートに乗せて出発

まずは特別支援学校から

風雅は痰を柔らかくするために1日2回吸入をする
朝は時間が無いから車の中でやるようにしてる

人工鼻を取って吸入のマスクに酸素チューブを固定してカニューレに当てて行う

外れないように斗亜に押さえてもらう

辰哉「大介ー着いたよー」

大介「、、、ぁ、、べちゃ」

辰哉「阿部ちゃんね～」

大介はここの学校の先生で
担任の阿部亮平先生のことが大好き

車からバギーを降ろして大介を座らせる

阿部「おはようございま～す！」

辰哉「おはようございます！」

阿部「大介おはよぉー」

大介「、、ぉ、、よぉ、」

辰哉「今日もよろしくお願いします！」

連絡ノートを渡す

阿部「はい！
大介くんいってきます！」

大介「、、いっ、、て、、、ます、」

辰哉「いってらっしゃい！」

支援学校に着く頃には吸入がちょうど終わってるからこのタイミングで片付けをする