19 ひさしぶり ページ19
帰る前に風雅がお世話になったNICUに寄ったら懐かしい人に会った
「あっ辰哉くん！翔太くん！久しぶり！」
翔太「どうもー」
辰哉「お久しぶりです！」
「辰哉くん大人になったね」
辰哉「今年成人なんです」
「そっかおめでとう」
辰哉「ありがとうございます」
「翔太くんも大きくなったね」
翔太「今年高校生になりました」
「高校生か！そりゃ大きくなるかー
今日はどうしたの？」
辰哉「年に1回の受診で」
「あーそうなんだ
ということはこの子風雅くん？」
辰哉「そうです！」
「大きくなったね〜
何歳になったの？」
辰哉「5歳です」
「そっか
ということはあの日から5年経ったんだね」
辰哉「そうですね」
「退院してから3年か
最近どう？」
辰哉「まあぼちぼちですね
でも翔太が高校生になって
吸引とか医療的ケアもできるようになったのと
俺も慣れたこともあって
退院したばかりの頃よりは
落ち着いて暮らせるようになりましたね」
「良かった
風雅くんこんにちは」
誰？って顔してるわら
辰哉「風雅を助けてくれたお医者さんだよ」
「辰哉くんあの時はごめんね」
辰哉「えっ？」
「出来ないことたくさん伝えて
今では出来るようになったことたくさんで
あの時の俺最悪だったなって今でも思うんだ」
辰哉「いやいや
俺だってあの時はこんなに色々出来るようになるなんて思ってなかったです
全部風雅が頑張ってくれたから今があるんですけど」
「そっか 風雅くん凄いね
大介くんと斗亜くんは？」
辰哉「元気にしてますよ
今日は大介はデイで斗亜は休日保育に行ってもらってます」
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
PHSが鳴った
「ごめん呼ばれちゃった
今日は3人に会えて良かった
これからも元気でね」
辰哉「はい ありがとうございます
またいつかお話しましょう」
「そうだね
風雅くんまたね」ﾆｷﾞﾆｷﾞ
ﾆｺｯ
辰哉「おっ笑った」
「うわぁ〜連れて帰りたいくらい可愛い
またね！」
辰哉「はい！」
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作者名：ひのか | 作成日時：2021年6月21日 23時
