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「あ、おはよう」



3人分の朝ごはんを作りながら、
だるそうにリビングに入ってきたふたりに声をかけた。



「顕嵐眠れた?」
「眠れるかよ。いってえ」



大きく伸びをしながら
お腹のあたりをさする顕嵐。

ああ、紫耀か(笑)



「起きたら顕嵐おるんやもん。ありえんやろ」



朝は機嫌があまりよろしくない彼は
あたしが入れているコーヒーを取りにリビングに来た。



「ちょっと、邪魔なんだけど」
「…………………、」



肩にもたれかかってきた彼を避けて
朝ごはんの準備をする。







「あれ、ダシ切れてる」



下の棚からストックしてある分を取ろうとかがむ。



「あ、あった」



手を伸ばした。

……………………はずなんだけど。



「っん、」



どういう訳か、
あたしは尻もちをついて。

目の前には彼がいる。



「何してんのっ、」



顕嵐がいるのに。



「今洗面所行ってるから大丈夫」
「いやいや全然大丈夫じゃないから」



もう無理やり。

押した腕を払いのけられて、されるがまま。



「っ、ふ」



ガチャ、っと音がして。

肩が上がる。



「あれ?」



顕嵐の声が近づいてくる。

やばいやばい。







「何してんの?」

「あ、あるやん」
「ほんとだ。今ね、ダシ探してた(笑)」



あっぶな。

さっと離れて、
ふたりで棚の中を見て探すふりをした。



「………………ばか」
「ふっ」



鼻で笑うなよ。

彼はしてやったりな顔でキッチンを出て行った。








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設定タグ:平野紫耀 , 阿部顕嵐 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:恋愛
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名無し11680号(プロフ) - とてもステキな作品だと思います。心があたたまるというか、読んでいて幸せな気持ちにさせてもらっています。ありがとうございます。 (2018年1月3日 22時) (レス) id: e2fc730e9b (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ゆずさん» コメントありがとうございました!お久しぶりですね!(笑)もっともっと素敵な作品を目指して頑張ります!浮所くんですね!参考にさせていただきます! (2017年12月5日 12時) (レス) id: 4fc9212b9b (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 名無し11680号さん» コメントありがとうございました!めちゃめちゃ嬉しいです!リアルさは意識していた部分でもあるのでそう言っていただけるととても励みになります(笑)永瀬くんですね!参考にさせていただきます! (2017年12月5日 12時) (レス) id: 4fc9212b9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - おひさしぶりです、、!Rさんの小説はいつもきゅんと切なさがまざっていて、感情の動きもじーんってくるくらい私の中に入ってくる素敵なものだと思っています!これからもぜひゆっくり頑張ってください!個人的に浮所飛貴くんの小説も見てみたいです! (2017年12月5日 0時) (レス) id: 53f7abf0d6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し11680号(プロフ) - 廉くんで書いてほしいです!毎日更新楽しみにしてます。通知が来るたびにすごく嬉しい気持ちになります。会話の内容などとてもリアルで読んでいてとても引き込まれます。すっかりファンになっちゃいました笑これからも楽しみにしてます! (2017年12月4日 22時) (レス) id: e2fc730e9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年11月23日 23時

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