四十三章 飴玉 ページ45
不意に服の裾を引っ張られた。
訂正しよう、別れようとした。
振り返ると、少女がいる。
私の服の裾を引っ張っているのとは逆の方の手に、何かを握っていた。
「如何かしたかい?」
問い掛ければ、握っている何かを差し出して来た。
私はしゃがみ、少女と視線を合わせる。
そして、其の手の中にあるものを受け取った。
コロンと丸い感覚が伝わってくる。
「……飴?」
首を傾げて尋ねれば、少女は可愛らしくコクリと頷いた。
あー、矢っ張り子供可愛い。
心の底から思った。
私は微笑む。
「有難く貰っておくよ。それじゃあ、お礼に……。」
何かあったかなとポケットの中を探す。
序でに鞄の中も。
駄目だ、財布と煙草と銃くらいしか無い。
あ、いや待てよ……。
鞄の中をよく見ると、意外な物が入っていた。
まァ善い。
多分好きだろう。
私は鞄の中から其れを出して少女の手に渡した。
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味の素 - 天才ですね、分かります (2018年11月22日 16時) (レス) id: dc2caa7110 (このIDを非表示/違反報告)
永魔堂(プロフ) - 黒崎メアさん» リクエスト有難うございます!少し書くのに時間がかかってしまうかもしれませんが、リクエスト、確かに承りました! (2018年11月7日 15時) (レス) id: cddf6c3e9e (このIDを非表示/違反報告)
黒崎メア(プロフ) - 恋愛系でも良いのなら、何時もと違うドSな太宰さんに壁ドンされ、顔を赤くする弥生が見たいです。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永魔堂 | 作成日時:2018年10月29日 18時