三十八章 立原君と3 ページ40
チラリと立原君を見る。
「……はい。」
立原君が絞り出す様に云った。
俯く其の姿が痛々しくて、耐え切れずに私は立原君を抱きしめた。
其の際に立原君のガンホルダーに銃を戻す。
あやす様にポンポンと背中を叩いた。
「御免ね。ちょっと云い過ぎたね。でもね、此れは立原君の為なんだよ。」
「…はい。」
「立原君を信用しているからなんだよ?」
「はい。」
「だからね、あのね。」
「判ったんで離して貰って善いっすか?」
立原君が割と迷惑そうに云ったので、私はパッと手を離した。
最近会えてないから必要以上に抱きしめてしまった……。
私から立原君が離れて行く……。
嗚呼……。
自分が悪いと判っていても悲しい……。
嘆く私を他所に、立原君は練習に戻っていく。
的を再度狙い始めたのを見て、如何やら最初のセットは終わった様だ。
此れから後は、立原君の練習を見て再度注意・指導して行くのが主な内容だ。
偶に私と戦う事もある。
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味の素 - 天才ですね、分かります (2018年11月22日 16時) (レス) id: dc2caa7110 (このIDを非表示/違反報告)
永魔堂(プロフ) - 黒崎メアさん» リクエスト有難うございます!少し書くのに時間がかかってしまうかもしれませんが、リクエスト、確かに承りました! (2018年11月7日 15時) (レス) id: cddf6c3e9e (このIDを非表示/違反報告)
黒崎メア(プロフ) - 恋愛系でも良いのなら、何時もと違うドSな太宰さんに壁ドンされ、顔を赤くする弥生が見たいです。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永魔堂 | 作成日時:2018年10月29日 18時