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三十五章 報告書 ページ37

周囲の騒がしさが戻ってくる。

何とか修羅場は越えた様だ。

ほっと安堵の溜息を吐く。

然し、私の腕から広津さんの手は離れなかった。

「あのう……。」

「此のまま立原の処まで連れて行きます。」

広津さんが私を見ずに云った。

話して貰えないのか……と悲しくなったのも束の間。

私は自分の気分が上がるのを感じた。

「もう其んな時間か!疾く行こうよ!」

「はいはい。」

私のハイテンションぶりに広津さんが溜息を吐く。

其のまま、歩き出した。

部下達はゾロゾロと解散していく。

広津さんの手は矢張り腕から離れない。

私は如何やったら広津さんの手が離れるか考えた。

暫く考えたら、パッと閃いた。

私は笑顔になる。

「ねぇ広津さん、朝からお仕事お疲れ様。」

「えぇ。」

「序でに云うと昨日の晩から。」

「あぁ……まぁ、うん。はい……。」

広津さんがやや困惑気味に云った。

真逆、気づかれていないとでも思っていたのだろうか。

「そうそう、麻薬の報告書は確り提出してね。」

「……。」

広津さんは静かになり、手は離れた。

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味の素 - 天才ですね、分かります (2018年11月22日 16時) (レス) id: dc2caa7110 (このIDを非表示/違反報告)
永魔堂(プロフ) - 黒崎メアさん» リクエスト有難うございます!少し書くのに時間がかかってしまうかもしれませんが、リクエスト、確かに承りました! (2018年11月7日 15時) (レス) id: cddf6c3e9e (このIDを非表示/違反報告)
黒崎メア(プロフ) - 恋愛系でも良いのなら、何時もと違うドSな太宰さんに壁ドンされ、顔を赤くする弥生が見たいです。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:永魔堂 | 作成日時:2018年10月29日 18時

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