三十三章 逃亡 ページ35
事務所に帰ると、案の定部下に見つかった。
「あ、いた!」
私は反射で我が愛しい部下に背を向ける。
其のまま、逃げた。
後ろから部下が追いかけて来る。
昇降機に乗ったら間違いなく捕まる。
じゃあ、階段だ。
……と思ったが、私の部下は頗る優秀だった。
私が行く方法を予測して、既に部下が待っていた。
正しく前門の虎、後門の狼と云ったところだ。
私は立ち止まる。
前からも後ろからも部下が迫って来た。
そして、今だ!と勘で悟り、右に飛んだ。
前も後ろも駄目ならば、横に行こうの戦法だ。
此れで逃げられる……と思ったのになァ……。
私は苦笑した。
私は、確かに右に飛んだ。
前と後ろの部下に捕まる事も無かった。
此処までは成功だ。
でも、私は予測出来なかった。
横にも部下――広津さんがいる事に。
飛んだ瞬間、私は腕をガッチリ掴まれてしまった。
後ろをゆっくりと振り返ると、広津さんが。
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味の素 - 天才ですね、分かります (2018年11月22日 16時) (レス) id: dc2caa7110 (このIDを非表示/違反報告)
永魔堂(プロフ) - 黒崎メアさん» リクエスト有難うございます!少し書くのに時間がかかってしまうかもしれませんが、リクエスト、確かに承りました! (2018年11月7日 15時) (レス) id: cddf6c3e9e (このIDを非表示/違反報告)
黒崎メア(プロフ) - 恋愛系でも良いのなら、何時もと違うドSな太宰さんに壁ドンされ、顔を赤くする弥生が見たいです。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永魔堂 | 作成日時:2018年10月29日 18時