香りと怪しさと吹っ飛ばし ページ47
部屋に入った時、ふと、甘い香りが鼻につきました。女性の部屋だからでしょうか？
「あら、いらっしゃいませ。お待ちしてましたわ。どうぞ、お掛けになって」
豪華なソファに座って私達を出迎えたのは、上品そうな女性でした。彼女は人の良さそうな笑みで、私達に座るように促しました。
「誰か、この方達にお茶をお出しして」
彼女がそう言うと、奥のカーテンが開いて、先ほどとは別のメイドさん達が、紅茶とお茶菓子を運んで来ました。
…あれ？このメイドさん達、さっきのメイドさんと違って、目に光が宿っていない気がします。
『あの、この人達…』
「うん、怪しいよね。絶対何かあるよ」
「だが、まだはっきりとした怪しい行動は見ていない。もう少し様子を見るぞ」
私が言うと、お二人も同じように考えていたようです。いったい、この屋敷にはどんな秘密があるのでしょうか？
・
・
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「にしても、貴女…。綺麗なお顔立ちね。素敵だわ」
『え？そ、そうでしょうか？』
少し話した後、いきなり外見を褒められて、焦ってしまいました。そんな私を見て、彼女はクスリと笑いました。
「あらあら、行動まで可愛いだなんて…」
そう言うと、彼女は突然ニタリと笑んで、私の腕を掴んできました。
「私のコレクションに加えちゃおうかしら！」
彼女がそう言った瞬間、目の前がグラリと傾きました。えっ、何ですかこれ…。
「ふふ。薬の効果が出てきたようね。気づいてたかしら？この部屋の匂い。女性にだけ効く、睡眠薬を撒いてあるのよ」
彼女の説明を聞いている間にも、睡魔は襲ってきて・・・
「しっかりしろ！馬鹿者！」
『いっ！？』
眠ってしまう直前に、谷裂さんに金棒で思いきり殴られました。
起こすにしても、強すぎませんか！？お陰で睡魔は吹っ飛びましたが…。頭が吹っ飛ばない程度で良かったです。
「ちょっと谷裂、容赦なさすぎ〜。Aちゃん、大丈夫かい？」
『へ、平気です』
衝撃による目眩をなんとか抑えて、亡者の方を見ると、彼女の周りにはたくさんのメイドさんが。いつの間に？
『この人数は…どうします？』
「無論、全員倒すに決まっている」
「だね。さっさと終わらせて、帰って、酒飲むぞ〜」
お二人とも、負ける気は無いようですね。心強いです。お陰で、大人数が相手でも、臆することなく戦えそうですね。
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鈴 - マシュさん» コメントありがとうございます。佐疫くんファンがここにも…！ hit数の節目に更新するので、どんどん読んで頂ければ、更新速度が上がりますよ。(催促) (2015年4月5日 13時) (
レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュ(プロフ) - とても面白かったです!私も佐疫さん好きなんですよ!更新お待ちしております♪ (2015年4月5日 12時) (レス) id: bfb0e46d45 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - charlotteさん» わぁ、本当ですね。興奮しながら打ってたんです…ご指摘ありがとうございます。直しておきますね。 (2015年4月4日 9時) (レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
charlotte(プロフ) - 照明が証明になってますよー (2015年4月4日 6時) (レス) id: 563efb1be8 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇イローズ(プロフ) - 鈴さん» ええっと、ま、まずそれを見てほしいっす！ (2015年4月3日 21時) (レス) id: cf514ca94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴 | 作成日時：2015年3月30日 21時
