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連続出勤と思いとすれ違い ページ32

賑やかな朝食を終え、私達は、昨日と同じようにゆっくりしています。
ハニートーストは、佐疫さんが結局、全員分作ってあげていました。お願いされると弱い人のようです。


「斬島さん、佐疫さん、Aさん。肋角さんが呼んでいます。司令室に来てください」

昨日と同じ伝達係さんが、呼びに来ました。また私も行くんですか。

『仕事ですよね』

「そうだ」

『連続で私なんですが』

「Aに早く仕事に慣れてもらおうっていう、肋角さんの気遣いだよ。多分」

『そうですか…』

まぁ、与えられる仕事は頑張らないとですね。気を引き締めましょう。
佐疫さんと斬島さんと、司令室に向かいます。


「Aと仕事に行けるなんて嬉しいな。傷一つ付かないよう、俺が守るからね」

佐疫さんはそう言うと、ニッコリと笑いました。

「気合い十分だな」

『私ばかり気にかけなくてもいいんですよ?佐疫さんは、私に過保護すぎます』

そう言った私に、佐疫さんは目を丸くしてから、苦笑しました。

「そう?でも、これは俺が好きでやってることだから…Aは、優しさだと思って受け取ってよ」

「佐疫が優しいのは、普通のことだ」

うーん…そうは言いましても。
佐疫さんの優しさはありがたいですし、私も助けられていますが、やはり…

人の愛情に慣れていない私に、ここまで気を遣ってくれる方がいるのは、どうしても違和感が…。

「うん…まぁ、俺もちょっとしつこすぎたかな。Aが迷惑なら、控えるね」

『あ、いや、迷惑だなんて…』

この思いをどう伝えようかと悩んでいると、前を歩いていた斬島さんが立ち止まりました。

「ついたぞ」

『あ、はい』

…結局何も言えずに、話は強制的に切れてしまいました。
微妙な空気のまま、私達は司令室に入ります。


「来たか。さっそくだが仕事の内容を…。どうしたお前達」

私達の微妙な空気を察知したのか、肋角さんが心配そうな顔をします。

『あ、いえ…その…』

「佐疫とAの間で、すれ違いが生じました」

「ちょっ、斬島!」

斬島さん、正直すぎます。
佐疫さんと二人であわあわしていると、肋角さんは軽く溜め息を吐きました。

「何故そうなったのかは知らんが、ギクシャクした状態では隙が生じる。現場に着く前には解決しておけよ」

「『はい…』」

「では、改めて仕事の内容を説明する。今回は・・・」


話を聞きつつ、私はどうしようかと、自分の思いを纏めていました。

勘違いと真意と元通り→←お休みと手料理と賑やかな朝



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- マシュさん» コメントありがとうございます。佐疫くんファンがここにも…! hit数の節目に更新するので、どんどん読んで頂ければ、更新速度が上がりますよ。(催促) (2015年4月5日 13時) (レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュ(プロフ) - とても面白かったです!私も佐疫さん好きなんですよ!更新お待ちしております♪ (2015年4月5日 12時) (レス) id: bfb0e46d45 (このIDを非表示/違反報告)
- charlotteさん» わぁ、本当ですね。興奮しながら打ってたんです…ご指摘ありがとうございます。直しておきますね。 (2015年4月4日 9時) (レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
charlotte(プロフ) - 照明が証明になってますよー (2015年4月4日 6時) (レス) id: 563efb1be8 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇イローズ(プロフ) - 鈴さん» ええっと、ま、まずそれを見てほしいっす! (2015年4月3日 21時) (レス) id: cf514ca94f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2015年3月30日 21時

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