ナイフとりんごと危機一髪 ページ15
『あら、これは…』
私の目に止まったのは、大きなケースにズラッと並べられた、小さなナイフでした。
武器のインパクトとしては普通ですが、実用性には長けています。投げてよし、切りつけるもよし。無敵ですね。そんなこともないか。
「ナイフ？いいんじゃないかな。この大きさなら軽いし、Aにも使いやすいと思うよ」
『ですよね』
「地味だけどな！！」
佐疫さんも納得してくれているようです。うるさいです平腹さん。
「ためしに、投げてみてはどうだ？」
斬島さんが、提案してきました。
まぁ、実際に使えるかどうか確かめておかないと、危険ですよね。
「待ってて。的になるものもってくるね」
そう言って、佐疫さんがどこかに歩いて行きました。
「持ってきたよー」
数分後、佐疫さんがニコニコしながら持ってきたのは、真っ赤なりんごでした。
最初なのに、ハードル高くないですか。と言うか、ここでりんごを選んでくるって、可愛いですね。
「じゃ、田噛。これ頭に乗せて、そこ立ってて」
「なんで俺なんだよ」
「田噛なら、避けてくれそうだから」
「…だりぃ…」
だるいと言いながらも、的になってくれる田噛さん優しいです。
『あたったらすみません』
「許さねぇ」
『え』
…まぁ、いいです。
それじゃ。と、ナイフを構えます。
大きく振りかぶって…投げました。
ﾋｭｯ…ｽｺﾝ
一本目は、綺麗に命中しました。あれ、結構いけるかもです。
そこから、数本投げ続け、どれも綺麗に当たりました。さぁ、最後にしようと決めた一本。
『えいっ』
しかし、飛んで行った方向は、全く別の方向。平腹さんの方へ。
・・・えっ。
「っぶねぇ！？」
間一髪。平腹さんは避けてくれました。危なかったです。
「ん〜、上手いけど、時々危険な時があるってことか。ま、大丈夫でしょ！」
本当に大丈夫でしょうか、木舌さん。
不安ですが、いいと言うならいいんですよね。はい。
「りんごの汁でベトベトだ…」
『すみません』
最後まで付き合ってくれた田噛さん、優しいです。
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鈴 - マシュさん» コメントありがとうございます。佐疫くんファンがここにも…！ hit数の節目に更新するので、どんどん読んで頂ければ、更新速度が上がりますよ。(催促) (2015年4月5日 13時) (
レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュ(プロフ) - とても面白かったです!私も佐疫さん好きなんですよ!更新お待ちしております♪ (2015年4月5日 12時) (レス) id: bfb0e46d45 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - charlotteさん» わぁ、本当ですね。興奮しながら打ってたんです…ご指摘ありがとうございます。直しておきますね。 (2015年4月4日 9時) (レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
charlotte(プロフ) - 照明が証明になってますよー (2015年4月4日 6時) (レス) id: 563efb1be8 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇イローズ(プロフ) - 鈴さん» ええっと、ま、まずそれを見てほしいっす！ (2015年4月3日 21時) (レス) id: cf514ca94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴 | 作成日時：2015年3月30日 21時
