平腹と田噛と最後に佐疫 ページ11
『そう言えば、皆さんは、なぜここに？』
「あ、それはね。皆、君と話したいからだよ」
「肋角さん、Aの紹介だけしてすぐ、オレ等追い出しただろー？オレ、聞きたいこととかいっぱいあったのによー」
ブーブーと文句を言う平腹さん。可愛いです。
『私の話なんて、聞いても楽しくないですよ？覚えていることも少ないですし、自分でもまだ理解できていないのに』
「楽しいか楽しくないかではない。俺はお前について知りたい」
無表情で淡々と言う斬島さん。真っ直ぐに言われて恥ずかしくなる。
「ま、仲間のことを知っておくことは大事だしね。頼むよ〜」
仲間…その言葉に嬉しくなったので、『分かりました』と返事をして、質問に答える体制に入りました。
しかし、
「お前達。仲良くするのは結構だが、場所を考えろ」
「す、すみません！」
肋角さんが司令室から顔をだして、注意してきました。
今まで、司令室の前で話していた私達は、言われて気付き、急いで去りました。
「とりあえず離れたけど…どうする？」
「適当に歩き回るか。Aは来たばかりだから、館の説明をしておかないと駄目だしな」
「チッ…だるい…」
田噛さんが舌打ちしてきました。私なんかに付き合わせるのも悪いと思ったので、
『無理に付き合ってくださらなくても、大丈夫ですよ？』
と言ったのですが…
「あ？てめぇ、俺だけハブろうってのか」
怒った顔で睨まれました。理不尽。
私がショックを受けていると、平腹さんが耳打ちしてきました。
「ああ見えて田噛、ホントは構ってちゃんだからさ。仲良くしてやってなー」
「平腹…聞こえてんだよ。余計なこと言いやがって」
構ってちゃん…とてもそうは見えないのですが。
話が聞こえたらしい田噛さんは、ツルハシを平腹さんに投げつけてました。怒りながらも、耳が少し赤くなっています。意外と可愛い人かも。
「三人共。遊んでないで行くよ」
『あ、はい。…大丈夫ですか平腹さ…』
佐疫さんに呼ばれたので、返事をしてから平腹さんを振り返ると…
先程の傷が嘘のように綺麗に治って、にんまり笑顔を浮かべた平腹さんが立ってました。
怪我の治りの早さは聞いてましたが、こんなにすぐ治るなんて…衝撃です。
「A？ボーッとしてないで、行こ」
再び佐疫さんが話しかけてきました。
遅い私を連れて行くため、手を握られました。
え。
戸惑いながらも、私は彼について行きました。
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鈴 - マシュさん» コメントありがとうございます。佐疫くんファンがここにも…！ hit数の節目に更新するので、どんどん読んで頂ければ、更新速度が上がりますよ。(催促) (2015年4月5日 13時) (
レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュ(プロフ) - とても面白かったです!私も佐疫さん好きなんですよ!更新お待ちしております♪ (2015年4月5日 12時) (レス) id: bfb0e46d45 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - charlotteさん» わぁ、本当ですね。興奮しながら打ってたんです…ご指摘ありがとうございます。直しておきますね。 (2015年4月4日 9時) (レス) id: 6ac78f6ee2 (このIDを非表示/違反報告)
charlotte(プロフ) - 照明が証明になってますよー (2015年4月4日 6時) (レス) id: 563efb1be8 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇イローズ(プロフ) - 鈴さん» ええっと、ま、まずそれを見てほしいっす！ (2015年4月3日 21時) (レス) id: cf514ca94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴 | 作成日時：2015年3月30日 21時
