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その日は結局、またタクシーを呼んで彼の家まで送った。気づけば仕事中も家に帰ってからも、彼のことを考えている自分がいた。

テレビをつけると『M-1チャンピオン 令和ロマン』の文字とともにふたりの男が映っている。私は目を疑った。そこにいるうちのひとりが、あの酔っ払いの彼に似ていたから。



「……まさか、」



慌てて「令和ロマン」とネットで検索すると、彼の顔の画像がいくつも出てくる。


“あの、俺のことわかります？”


もし今テレビに映っている“�眸耄匹�るま”があの彼だとするのなら、あの言葉にも頷ける。




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作者名：徒歩 | 作成日時：2024年2月13日 15時

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