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「こちらがイージス艦の心臓部、CICになります」
感嘆の声を上げる乗客につられて、私も「かっこいー…」と声を漏らす。
私のすぐ前にいたコナンくんは、ちらりと私を見上げると微笑んだ。
「目標探知!本艦に向かって接近中!」
「えぇっ…!?」
「こっちに来んのか!?」
歩美ちゃんと元太くんが驚いていると、光彦くんが「という設定ですよ」と笑う。
「そっか…」
「なんだよ、びっくりさせんなよな!」
ほっと胸を撫で下ろす2人。
…まぁ、ちょっとドキドキするよね。
「結構淡々としてるのね…」
「そうね、芝居っ気が無いって言うか…」
『…リアルを求めてるってことかな』
そう呟いた私は蘭の服の裾を掴む。
それに対しても「あはは、大丈夫だよ」と小さく笑った蘭。
「本艦は第二目標を脅威と判断する」
「ただちに攻撃準備!」
「単装砲用意!」
スピーカーから流れる声。
“撃て”という言葉と共にモニターに単装砲が映し出される。
「目標到達まで30秒!」
「なんだよ、モニターの映像だけかよ…」
「映像だけでもすごいことなんですよ!ここはイージス艦の最高機密で、民間人が入るのは初めてなんですよ!」
「いやぁ、確かに最高機密って感じですなぁ」
優しくにこやかに説明する井上さんに、おじさんはバツが悪そうに頭を掻きながらそんなことを言う。
…もう、なにやってるんだか。
「第二目標、撃墜」
「第二目標、撃墜確認」
ピピ…とモニターに映っていた第二目標は点滅すると消えてしまう。
「なんか、ゲームみたいだね!」
「俺たちにも操縦できっかなぁ」
「できるわけないじゃないですか」
子供たちの会話に苦笑いしつつも、私はモニターを見つめる。
次々と難しい用語が飛び交い、モニターでは模擬目標機へと向かっていたミサイルのようなものが映り、その目標と重なった。
「第一目標、撃墜」
「第一目標、撃墜確認」
隊員の人の言葉に、モニターを見ていたおじさんが声を発する。
「なんだ?当たったのか?」
「はい、今ので敵影全てを撃ち落としました」
乗客のから沸き起こる拍手と歓声。
…うん、すごかったもん。
「では、以上を持ちまして──…」
そこまで井上さんが言ったところで、このCICが緊迫感に包まれた。
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ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
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