検索窓
今日:7 hit、昨日:164 hit、合計:341,457 hit

□5. ページ6

·




「こちらがイージス艦の心臓部、CICになります」


感嘆の声を上げる乗客につられて、私も「かっこいー…」と声を漏らす。

私のすぐ前にいたコナンくんは、ちらりと私を見上げると微笑んだ。


「目標探知!本艦に向かって接近中!」

「えぇっ…!?」

「こっちに来んのか!?」


歩美ちゃんと元太くんが驚いていると、光彦くんが「という設定ですよ」と笑う。


「そっか…」

「なんだよ、びっくりさせんなよな!」


ほっと胸を撫で下ろす2人。

…まぁ、ちょっとドキドキするよね。



「結構淡々としてるのね…」

「そうね、芝居っ気が無いって言うか…」

『…リアルを求めてるってことかな』


そう呟いた私は蘭の服の裾を掴む。

それに対しても「あはは、大丈夫だよ」と小さく笑った蘭。



「本艦は第二目標を脅威と判断する」

「ただちに攻撃準備!」

「単装砲用意!」


スピーカーから流れる声。
“撃て”という言葉と共にモニターに単装砲が映し出される。



「目標到達まで30秒!」

「なんだよ、モニターの映像だけかよ…」

「映像だけでもすごいことなんですよ!ここはイージス艦の最高機密で、民間人が入るのは初めてなんですよ!」

「いやぁ、確かに最高機密って感じですなぁ」



優しくにこやかに説明する井上さんに、おじさんはバツが悪そうに頭を掻きながらそんなことを言う。

…もう、なにやってるんだか。



「第二目標、撃墜」

「第二目標、撃墜確認」


ピピ…とモニターに映っていた第二目標は点滅すると消えてしまう。


「なんか、ゲームみたいだね!」

「俺たちにも操縦できっかなぁ」

「できるわけないじゃないですか」


子供たちの会話に苦笑いしつつも、私はモニターを見つめる。

次々と難しい用語が飛び交い、モニターでは模擬目標機へと向かっていたミサイルのようなものが映り、その目標と重なった。



「第一目標、撃墜」

「第一目標、撃墜確認」


隊員の人の言葉に、モニターを見ていたおじさんが声を発する。


「なんだ?当たったのか?」

「はい、今ので敵影全てを撃ち落としました」


乗客のから沸き起こる拍手と歓声。
…うん、すごかったもん。


「では、以上を持ちまして──…」



そこまで井上さんが言ったところで、このCICが緊迫感に包まれた。

□6.→←□4.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (194 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
796人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 工藤新一.江戸川コナン , 絶海の探偵   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月25日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。