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□4. ページ5

「この辺だと、福島の電波送信所かな?」

「へぇ、随分詳しいんだね」

「そ、それは新一兄ちゃんが…」


きっとそこまで深い意味は無かったんだろうけど、そんなことを言い出す蘭にコナンくんは苦笑を浮かべると───突然、艦内に轟音が鳴り響いた。

びっくりして肩を揺らす私と、隣で「なに、この不気味な音…」と眉をひそめる蘭。

そんな音に、眠ってた小五郎のおじさんも目を覚まして席を立つ。



「なんだ?何が起こった?」


まだ寝ぼけ半分なのか、キョロキョロ辺りを見回している。


「落ち着いてください、大丈夫です」


井上さんの声に「ふぇ?」と間抜けな声を出して前を向いたおじさん。


「今の音は、注排水装置が海水を大量に吸い込んだ時などに起きる音です」

「ちょっとお父さん…!」


恥ずかしそうに声をかける蘭。

蘭の方をちらりとだけ見たおじさんだけど「あぁそれと、」と話を続ける井上さんに視線を戻す。


「口元の注排水弁が緩んでいるようなので、気をつけてください」


どっと笑が起き、おじさんは慌ててよだれを拭うと「いやぁ、どうもどうも」なんて周囲に手を振り始める。

顔を真っ赤にさせて「お父さんっ、お願いだから座って…!」と注意する蘭。

…うん、私たちもちょっと恥ずかしい。









·





洋上訓練が始まるということでCICに向かう途中、私は蘭の横に引っ付いて歩く。

そんな私を見た園子は呆れたように口角を上げた。



「あんたね、引っ付きすぎなのよ」

『いいじゃん別に!』

「くっつく相手、間違えてるんじゃないの〜?」



ニヤリと笑う園子と、少しだけ頬を染めて「ふふ」と笑い声を漏らした蘭にむっとする。


『もう、辞めてよ!』

「あら、私は別に誰だなんて言ってないけど?」



口に手を当てると「誰を思い浮かべたのかしら〜」なんて言ってくる園子。


そう言いながらも、どうせ2人が思い浮かべてるのは1人しか居ないだろうに。

…ちらっと子供たちと一緒に歩いていたコナンくんを見れば、何故かむっと口をへの字にして私を見つめていた。


いやいやいや。
なにを思ってそんな顔してるの…?

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設定タグ:名探偵コナン , 工藤新一.江戸川コナン , 絶海の探偵   
作品ジャンル:恋愛
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ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月25日 9時

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