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「ヘリコプター…、そうか!ヘリならすぐに運べる!」
コナンくんの言葉がヒントになったのか、そのことに気がついたおじさんがそう提案する。
…が、ヘリを出せば乗客に気づかれてパニックになりかねないと。
『あ、これなんてどうですか?』
コナンくんの隣に立った私は指をピンと立てるとこの場にいたみんなにあることを提案する。
『さっきみたいに、デモンストレーションだって言ってヘリを飛ばす…とか?』
「あ、そっか!そうすればバレることもないと思います!」
私の提案に賛成してくれた蘭がそう隊員さんに呼びかける。
コナンくんと軽く目配せして、私はおじさんの方を向く。
「立石艦長、事は一刻を争います!」
「…分かりました、すぐにヘリを用意しましょう」
·
「それでは、これからヘリコプターの発艦デモンストレーションを行います」
おじさんが公衆電話で目暮警部に電話をかける中、私はコナンくんと蘭と一緒にヘリコプターの用意されている格納庫へとやって来た。
とりあえずよかった…なんとか間に合って。
「あ、君は…」
私たちの前で1人で立っている男の子は、さっき会った勇気くんだった。
それに気づいたコナンくんが「どうしたの?」と声をかける。
「またお父さん居ないの?…さっきも一人ぼっちだったよね」
まるで探りを入れるような聞き方をするコナンくんに、私が身をかがめようとした時、勇気くんに気がついた蘭が口を開いた。
「大丈夫?僕。お父さんとお母さんは?」
『さっきはお父さんと一緒に居たけど…はぐれちゃった?』
「そっか…」
彼と目線を合わせた私は、なるべく優しく話す。
にこりと微笑むと「勇気くん、だよね?」なんて。
どうも不安げな表情は抜けないけれど、勇気くんは頷いてくれた。
「じゃあ、Aとコナンくんは一緒に居てあげて。自衛官の人に勇気くんのこと相談してくるから」
「──やめてっ!そんなことしたら…」
歩き出した蘭を慌てて止める勇気くん。
蘭はもちろん、私もコナンくんもはっとして動きを止めた。
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ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
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