【名探偵コナン】世界はあなたの色になる。【絶海の探偵】

□２２． ページ23

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「あった！みんな！見つけたよ！！」


歩美ちゃんの声に、みんなは探していた手を止めて彼女の方を見る。

彼女の手にあるのは可愛らしいキャラクターのキーホルダー。


「すっげーな！」

「やりましたね！これで3つ目ですよ！」

「…ってことは、あと2つね！早く集めて甲板に行こ！」


もう3つも見つけてたんだ…。

私こういうの得意じゃないし…、探しものとか得意なコナンくんはやる気ゼロだし。


…まぁ、しょうがないよね。
事件解くために色々考えてるんだから。


そう思いながらコナンくんの方を向くと、真剣そうな藤井さんに話しかけられていた。









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「───ちょっと待ちなさい！」


藤井さんの声にそちらを見てみると、コナンくんは駆けて行ってしまったみたいだった。

もちろん彼女も追うように走って行ってしまう。



『…また置いてけぼり、か』



いつもコナンくんは…、新一は、私に危ない目に遭って欲しくないって言う。

嬉しいけど、…でも、やっぱり事件のことはちょっと気になる。



「またコナンくん行っちゃったの…？」

『…そうみたい』


怪訝そうな顔をする蘭は追いかけるとでも言いかねないから、



『…私も一緒に行ってくるね、蘭はここに居て！』

「あ、ちょっと…！」


私は蘭に羽織っていたシャツジャケットを押し付けるようにして渡すと、この場を駆け出した。

…とは言ったものの、どこに行ったのか宛があるわけじゃないけど。








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