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□38. ページ39

side change.




揺れる地面に響く爆発音。
電気も付いてなくて暗いこのスタジアムは心細い。

子供たちを追いかける、という理由が出来たわけだけど、ほんとのほんとは。


『…私だって力になりたい』



ぐっと足に力を込めて、爆発音の聞こえる方へと足を進めた。







────……








『───ごめんね。待ってるって約束、破っちゃった』


足元に転がってきたボールを止め、私は小さく息を吐くとそう口にした。

そういうこと…ね。

状況は大体は分かる、…このボールを新一に届ければいいって歩美ちゃんが言ってた。



『私もいるんだから…』


哀ちゃんも、少年探偵団のみんなも。


みんなの想いはこのボールに託されてる。

だから、



『受け取って…!!!』


足にピリリと衝撃が走ったのが分かる。
私の蹴ったボールは綺麗に弧を描くと瓦礫の奥へと消えていった。


『届いて…!』



球技は苦手だし嫌いだけど、新一が好きだから覚えたサッカー。

…ずっとずっと昔から一緒なんだよ。


待ってる、なんて強がって言っちゃったけどさ。

本当は隣に居たいんだよ。


新一みたいに推理やサッカーも出来ないし、

蘭みたいに強くもない。

それでも、少しでも力になりたいんだよ。



『お願い…っ、』



ぐっと拳を握り締める。
また巻き起こる爆発は、残り時間が少ないことを示しているんだろう。

哀ちゃんの「早く、時間が…!!」という声が響く。




新一なら大丈夫。

不安をかき消すように、心の中で自分にそう言い聞かせた。

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ぱぴこ(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しい限りです!!ぜひこれからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
- おおおお毎回お話が面白すぎて毎日楽しみです!頑張って下さい! (2019年5月22日 18時) (レス) id: fc9bd81442 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月18日 22時

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