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side change.
「…にしても、私たちがいた競技場に爆弾が仕掛けられてたなんてね」
「そうだね」
蘭と園子が話すのを聞きながら、私はサッカーをやってるみんなを眺める。
…やっぱり私は見る方が向いてるなぁ。
「そういえば、結局あれなんだったの?」
「あれって?」
「ほら、中学の時に新一くんが蹴り損なったボールをAがどうしたこうした…って」
2人の会話に蘇る記憶。
…逆になんで蘭があの時のことを覚えてるのか。
逃げるように「哀ちゃんのとこ行こーっと」とベンチから立ち上がり噴水の方へと体を向けた時だった。
「愛花!!」
聞こえてきた新一の声と、視界の中に迫ってくるサッカーボール。
…これは反射ってやつなんだろう。
『…よい、しょ!』
宙を舞っていたボールを勢いよく蹴り返すと、そのボールは良い音を立て地面を転がっていき、新一の足元に。
「…白だ、」
一瞬の沈黙が流れたせいで、新一の呟きがこの場に残る。
…はっとして彼が口を塞いだ時にはもう遅い。
『っ…!!』
私ははっとしてスカートを押さえる。
「…やだ、コナンくん」
「信じられません!」
「…白って?」
歩美ちゃんと光彦くんの冷たい目線に、元太くんの不思議そうな眼差し。
呆れたように笑う園子と、何かを思い出すように目を丸くさせている蘭。
「あっ、いや、これは…」
『〜〜〜っ、さいあく!!!』
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「ふふ、」と小さく笑った蘭に、園子は首を傾げる。
「蘭?…どしたの?」
「んーん、なんでもないっ」
───やっぱ似てるなーって、思っただけ!
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ぱぴこ(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しい限りです!!ぜひこれからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - おおおお毎回お話が面白すぎて毎日楽しみです!頑張って下さい! (2019年5月22日 18時) (レス) id: fc9bd81442 (このIDを非表示/違反報告)
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