□１０． ページ11
「「「ごちそうさまーっ！」」」
子供たちの元気な声が聞こえて顔を上げれば、3人は部屋でトランプをすると席を立った。
『…えぇ、せっかくなのにもったいない』
「どうせなんか企んでんだろ。…ったく、」
新一の言葉に「あ、そゆことね」と頷いた私は、ぱくりとケーキを頬張る。
…んあ、美味しい。
「っくしゅん！！」
ふとくしゃみが聞こえ、それに続いて元太くんの「気をつけろよなぁ」という声。
なにやらウェイトレスさんがくしゃみをして、それが元太くんにかかったらしい。
『あ、はは…』
小さく笑い飛ばした私は、高級そうな紅茶を一口飲んだ。
『───っつ！！』
思った以上に熱かった紅茶にびっくりした私は大きく声を出してしまう。
びっくりしたような周りの人の目線。
『あ、…ごめんなさい』
こそっと謝る私に、園子が「なにやってんのよ」と微かに肩を揺らして笑った。
·
───なーんていうのは平和な話。
あれから少ししてお腹が落ち着いてきた頃、ダイニングに集まっていた私たちはこの飛行船の喫煙室に例のアンプルが撒かれていたそうだ。
「間違いないんですか…？」
「悪戯なんじゃ…」
不安そうにそう呟くみんなに、中森警部は本庁に確認したところ本当だったことを告げた。
「とにかく、さっきも言ったようにBデッキの喫煙室は閉鎖──」
中森警部がそこまで言いかけたところだった。
ある人物の悲鳴がこの場に響き、ガタンと椅子が倒れる。
『…藤岡さん？』
その後ろ姿には見覚えがあった。
…っていうか、
「た、助けてくれ…」
『発疹が…』
こちらを振り向いた藤岡さんの手のひら、首、両頬…至る所が赤く腫れていた。
この場がどよめく。
「まさか、感染したのか！？」
「そういえばあの方、さっき禁煙室に…」
藤岡さんは「助けてくれ…お願いだ…」とこちらへ距離を詰めてくる。
恐れるようにみんなが後ろに下がる中、中森警部は1歩前に出て口を開いた。
「落ち着け！落ち着きなさい…！」
「死にたくないんだぁ…！」
警部の声は聞こえていないのか、足を止めない。
そんな藤岡さんに、新一は私の前に出て麻酔銃を構えた。
…と、新一よりも早く動いたのは蘭だった。
「…っ、う」
彼女の拳は藤岡さんの鳩尾に綺麗に入り、もちろん藤岡さんはその場で気を失った。
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(名前)ひよ(プロフ) - コメント失礼します。最近占いツクールで主さんの作品を見させてもらっています。質問ですが、うざさ99%の作品でパスワードがかかっていて、作品を見ることができません…。パスワードとはどんなのか教えてくださると嬉しいです！ (2020年11月23日 9時) (
レス) id: 8296576305 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 遊び人さん» ここだけの話、好きです(小声)隙あらば狙ってます(小声) (2020年8月31日 21時) (レス) id: 3a75016096 (このIDを非表示/違反報告)
遊び人 - 快斗って夢主のこと好きなんですか？？？星が綺麗って言ってたし顔赤くしてたし！！よかったら教えてくださいいぃ！！ (2020年8月31日 20時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 『一部始終しか見ていない』とありますが、『一部始終』とは最初から最後まで・細々としたところまでという意味なので、文章の意味的に『始終』はいらないと思いますよ。 (2020年1月6日 0時) (レス) id: ac2f5c909d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 蓮花さん» 覚えている人がいてくれたなんてびっくりです…！！超嬉しい！！笑 ありがとうございます！！ (2019年6月24日 7時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ。 x他1人 | 作成日時：2019年5月4日 11時
