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「久しぶりね、工藤くん」
「どうも」
新一と快斗のおかげで、ヘリに乗り込むことが出来た私たち。
ヘリに居たのは佐藤刑事と高木刑事だった。
「でも驚いたわ、Aちゃんとコナンくんも一緒だったなんて」
佐藤刑事の言葉に、私の膝の上にいる新一が「あはは…」と苦笑を零す。
飛行船を追うように伝えた新一…、じゃなくて快斗。……ややこしいな。
『ねぇ、すごいよコナンくん…夕焼けが綺麗』
「ん?…あぁ、そうだね」
ぼんやりと外の景色を眺めていれば、飛行船まで追いついた模様。
さらに近づくように言った快斗は「風向きと今のヘリのスピードは?」と詳しいことをききだす。
「東南東、時速200キロ!」
「このまま進んで追い抜いたあたりで、飛行船にスピードを合わせてください」
そんな指示をする快斗に、佐藤刑事が「工藤くん…?」と不思議そうに呟いた。
指示通りに動いたヘリ。
開けた窓から新一と快斗が片腕を出す。
「工藤くん…?一体何を…」
「そんじゃ、僕たちはこの辺で失礼しまーす」
『ひゃ…』
私は新一を抱き抱えたまま。
その私の腰をぐいっと引き寄せた快斗は、私のことを抱えるとヘリを飛び降りた。
───そして、いつものキッドの姿に。
上手く飛行船の上に着地したのはいいものの…
「うおっ、と…」
快斗が翼を開いているせいで、風を受ければその勢いで私たちは後ろに押される。
「っと、と、と、うああああぁぁ…」
『ちょ、ばか…!』
「つばさっ、つばさ…!!」
そのままどんどん後ろに下がっていく私たち。
新一が「早く翼をしまえっ!!」と叫んだ。
「オメーらが邪魔でスイッチが押せねぇんだよ!」
「くっそ…!」
ゴソゴソとスイッチを探すためにキッドのジャケットの中に手を突っ込む新一。…大胆。
「あ、お前どこ触ってんだ…っひゃひゃひゃ!やめろぉ!」
「じっとしてろスイッチ押すから…!」
『ちょっと怖いから変な動きしないでっ!』
「んなこと言ったってくすぐってぇよ…!おい、あっ、そこ……あっ」
変な声を出したその瞬間、ずるっと足を滑らせる快斗。もちろん風に逆らえない私たちは後ろに吹っ飛ぶ。
『あ、あった…』
咄嗟に快斗の胸ポケットからワイヤー銃を出した私は、すぐさまそれを撃った。
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(名前)ひよ(プロフ) - コメント失礼します。最近占いツクールで主さんの作品を見させてもらっています。質問ですが、うざさ99%の作品でパスワードがかかっていて、作品を見ることができません…。パスワードとはどんなのか教えてくださると嬉しいです! (2020年11月23日 9時) (レス) id: 8296576305 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 遊び人さん» ここだけの話、好きです(小声)隙あらば狙ってます(小声) (2020年8月31日 21時) (レス) id: 3a75016096 (このIDを非表示/違反報告)
遊び人 - 快斗って夢主のこと好きなんですか???星が綺麗って言ってたし顔赤くしてたし!!よかったら教えてくださいいぃ!! (2020年8月31日 20時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 『一部始終しか見ていない』とありますが、『一部始終』とは最初から最後まで・細々としたところまでという意味なので、文章の意味的に『始終』はいらないと思いますよ。 (2020年1月6日 0時) (レス) id: ac2f5c909d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 蓮花さん» 覚えている人がいてくれたなんてびっくりです…!!超嬉しい!!笑 ありがとうございます!! (2019年6月24日 7時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作成日時:2019年5月4日 11時