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『これで終わり？』
「…実は英作残ってんねん」
『…じゃ、あたし帰るわ』
「待って待って待って！見捨てんといて！Aー！」
そう言ってAの腕を掴めば、
呆れて帰ろう席をたったAが空気を吐く
『購買のチョコパンとほうじ茶』
「乗った！」
机をガサゴソ漁り
くしゃくしゃになったプリントが机の上に置かれる
Aがプリントを見るために覗き込む
必然的に近づく2人との距離
片方の動悸が少し早くなった。
英作文のテーマは冬の思い出
シャオロンが片っ端から話題をあげ
Aが文法を確かめながら読む
半分ほどプリントが埋まったところで
教室の扉が勢いよく開いた
音の大きさに、2人の肩が同時に揺れ
音の元である扉へ目を向ける
「Aー、お待たせ」
『ねぇ、がち遅すぎ』
「トンちの説教長いんやもん」
扉を開けた人物にAはすぐに駆け寄った。
そこに居たのはシャオロンの友人であり
Aの恋人
「お、シャオちゃんや」
「よぉ、大先生。今回は何したん」
「昨日転んで書類に水ぶちまけたままAと遊び行った」
「うっわぁ、屑」
笑いまじりに会話する黄色と青
その隙に荷物をまとめ、Aはシャオロンの前から大先生の横に移動していた
はやくかえろ
寒くない？カイロあんで
え、ありがとう
そんな会話を遮るように
シャオロンは声を出した
「A！」
『ん？』
「さっきのやつ、明日でええか？」
『いいよー！ありがと』
引き止めるように出した声
それでも会話が終われば2人は扉から廊下に出て姿を消す
さっきのやつって？
あー、課題みたかわりに
遠くから微かに聞こえる2人の声
早くなった動悸がゆっくりゆっくり元に戻る
このまま役目を終えるかのように
ゆっくり、ゆっくり
たまたま同じクラスで、一瞬で惹かれて
たまたま声をかけて、心臓が飛び出るほど緊張して
たまたま仲良くなって、どうしても君に近づきたくて
でも、もう先を越されてて
「俺の方が好きやのに」
くしゃくしゃのプリントに
また線が増えた
You broke my heart.
薄く描いた言葉を
また消しゴムが消していく
片思いsha
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千猫(プロフ) - 匿名さん» sypお嬢様お気に入りの話なのでコメント嬉しいです！スターは偉大ですからねw (2月29日 23時) (
レス) @page20 id: 123001fabd (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 悪役令嬢sypのお嬢様経緯すこ。てかスターの彼女数の答えでバレるの草ww (2月25日 1時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千猫 | 作成日時：2024年2月21日 21時
