utうんめいのひと ページ24
彼は運命の人
世界でただ1人だけの
私の大切な人
『うつくん』
「なぁに、A」
蕩けちゃいそうな声で私の名前を呼ばれるだけで、啄木鳥が私の胸を叩く
視線はスマホのままだけど、声が私に向いているだけで幸せな気持ちになる
『今月分のお小遣い、ここに置いとくね』
「ん」
うつくんが寛ぐソファの前の机に、人が描かれた長方形の紙を7枚置く。
ちらりと紙をみたうつくんは
ありがとうの代わりにソファから立ち上がり、私の唇に一つお礼を落とした。
その甘さに脳がビリビリと反応し、何かが壊れていくような感覚を覚える。
また、彼に溺れる
『あ、う、うつく』
「あー、ごめん、その話長うなる？今日飯行くから短く済ませて欲しいんやけど」
『そ、うなんだ。大事なことじゃないから大丈夫！』
私、うつくんのこと、大好きなんだ
そう言うつもりだったのに、うつくんの少し煩わしそうに歪められた表情をみて口を閉ざした。
うつくんは立ったまま机の上の紙を掴み、玄関へ歩いて行った。
その背中についていき
取手を触る彼に、いってらっしゃいと声を掛ければ
「じゃ、そのうちまたくるわ」
そう言って、扉が閉められた。
あぁ、うつくん、うつくん、うつくん！うつくん！
今日は私の家に2分43秒もいてくれた！
いつもより10秒以上ながくいてくれるなんて、私はなんて幸せ者なんだろう！
それに、いつもは無視されるのに
今日は返事までしてくれるなんて。
あぁ、私は何て幸せ者なのだろう
こんな私を愛してくれるなんて
紙を渡すだけで一緒にいてくれるなんて
やっぱり、やっぱり
うつくんは私の運命の人なんだ
.
「部長〜、今日は僕が奢ったりますがなぁ！」
「なんや大先生！今日は羽振りええなぁ！」
「ちょっとばかし臨時収入がはいったもんでな」
「まぁたグルッペンに借りたんちゃうやろうなぁ」
「甘いぜしっまぁ。色恋営業でがっぽりや」
「ふは、屑やなお前！ええ尖がりやんなぁ！」
運命なんて信じていないut
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千猫(プロフ) - 匿名さん» sypお嬢様お気に入りの話なのでコメント嬉しいです！スターは偉大ですからねw (2月29日 23時) (
レス) @page20 id: 123001fabd (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 悪役令嬢sypのお嬢様経緯すこ。てかスターの彼女数の答えでバレるの草ww (2月25日 1時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千猫 | 作成日時：2024年2月21日 21時
